うたいかた

クレリカを話すとき、あなたは言葉にならない声をあげることができます。

この文を説明するとすれば 「私はいま、信じられないほど強い刺激を叩きつけられて、それ以上言葉を紡ぐ余裕もなく、ただ歓喜に打ち震えるしかない状態にあります」という表明になります。

| 拍リズム

クレリカでは拍リズムをもちいて柔軟にリズムを構成します。

拍とは、安定した発話をおこなうための音の単位です。基本的にすべて等しいながさで発音されますが、場合によっては見かけ上のながさが変動します。これはテンポの変動とみなされます。

1拍は C, V, CV のいずれかからなります。また、ひとつ以上の拍のまとまりで1節を形成します。

| 文字

クレリカには独自の文字があります(公開はもう少々お待ちください)。横書きも縦書きもできますが、基本的に左から右に書きます。

ここにはラテン文字による転写方法とその読み方が書いてあります。

母音音素数は5、子音は12、合計で17です。それぞれの音素は、より音声に忠実に、かつ記述のしやすさを損なわないように定めています。ほとんどの音は日本語のカタカナ発音でも問題ありませんが、基本的には音素表記をそのまま発音しましょう。

| 喘音

興奮して感極まって声が抑えられなくなってしまうとき、これを特別に喘音といい、転写では大文字を使います。

そのような状態では当然、調音もままならないために、音声として区別できなくなる音が出てきます。究極的には母音と子音の区別さえできなくなりますが、そこまでいくことはあまりないでしょう*1。音声はさすがにすべては書ききれないため、補助記号なども書いていませんが、基本的にほとんど帯気したり有声化したりしています。ここではさらに、区別できなくなる(そのように聞こえてくる)音を、興奮が高まっていく順に、聴覚印象の範囲で記述します。

喘音は文化的に♡はしたない声♡とされ、公の場で出すことは憚られます。あえて出す人もいます。

上記以外にも、補助的に用いられることのある文字があります。

| アクセント・イントネーション

基本的には感情標識の最後の拍に高いアクセントが来ます。特に焦点を当てたい語は、ほかの語よりも高く発音されます。

| 声調

クレリカの声調は、母音のたかさの変化を示すものです。現在はあまり使われません。

以下の文字は、基本的には母音を指示しますが、それぞれ声調を指示する記号とみることができます。声調を利用する場合、語中に以下の文字が現れても母音の発音は適当でいいことになります。そのままイウアエオと読んでも構いませんし、喘いでも構いません。

脚注

*1: 本当に?