Qreriqa v0.1
クレリカはごっこあそぴの延長です。言語ということもできます。
あらゆる言葉はそれのなきごえを代弁しているという気持ちでうたうのです。
ゆりゆりしたい
言葉は、おんなのこふたりがおたがいの触手を絡ませあっています。ひとりはhren(形容詞)ちゃん、もうひとりはpnen(感情標識)ちゃんです。
hrenちゃんは、言葉をうまく使いこなしてpnenちゃんを可愛がります。
pnenちゃんは、言葉はうまく話せませんが、喘ぎます*1*2*3*4*5*6。
さて、ここまでくると、この見出しのゆりゆりしたいというのはだいたい文法のようなものを意味していることがお分かりになると思います。
このように、本来関係のない単語に別の意味をくわえたり、あたらしい擬音・擬態語に特定の意味をあたえたり、ということがよくあります。クレリカの特徴のひとつです。
こうした新しい言語の構造を理解することにより、すこしでもあなたの視野がひろがってくれれば、と考えています。
特徴
あらゆる言葉は修飾の性質をそなえています。
たとえば「脚」ならば「脚というもの」、「蹴る」ならば「蹴るということ」、「長い」ならば「長いということ」というふうに、あらゆる言葉は「こと・もの」にかかる修飾ととらえることができます。
このことから、あらゆる表現は本質的に修飾の性質をそなえていると仮定します。クレリカの単語がほぼ形容詞に分類されているのはこのためです。
それでなにか問題がでてきたら、そのときに対策をかんがえましょうねv
文全体のリズムを重視します。
この言語のいちばんおおきな目的はこれです(まだ十分に考慮されていませんけれど)。
本来ならば、詩歌のように整った韻文がのぞましいのです。
さすがに日常会話でそれは難しいかと思いますが、ある程度自由な散文でありながらも、ほどよくリズムの整った文章が自然と出来上がるとか、あるいはそのようなことを常に意識して表現する、みたいな言語であれば、より一層、言葉をつかうことがおもしろくなるんじゃないかと思います。
反復表現をよくつかいます。
催眠のように言いきかせるのです。
これは、反復表現や同じ音声の繰り返しにより、その部分に独特な規則性のあるリズムが生まれ、無意識の安定感を生じるからです。
強調表現においても、「とても」などの強調語よりは、強調したい言葉をなんども繰り返すことが多くなります。
ただの強調語やマーカーによるハイライトは、時間や紙とインクの節約にはなるかもしれませんが、それは止むを得ず*8そうするのであって、本来なら音楽のように繰り返し繰り返しことばにした方が、より深い理解につながるのです。
言語学的な特徴などについて。
漢字名は昏語(くれ-、こん-)です。
語彙・文法ともにアプリオリです。
品詞は形容詞・感情標識のふたつのみです。名詞・動詞・形容詞・副詞といった一般的な品詞の分類はすべて形容詞に統合されています。
類型論的には屈折語です。ネイティブ話者は単語を著しく変形して用いることが多く、これはmental lexiconにある原型からの屈折と考えられるからです。
語順は自由です。
開発
hrenちゃんとpnenちゃん、ふたりはまだまだ未熟です。多くの言語のおんなのこが、格標示などを使いこなして説明的な発言ができるのに比べ、このふたりにできるのは、いまのところおたがいを可愛がることだけです。
この不便を解決するために幾つもの案を検討中ですがまだ決定には至っていません。
脚注
*1*2*3*4*5*6: 特に何もありません。「喘ぎます」のところに脚注のマークをたくさん付けたかっただけです。
*7: ちなみに、これを読んでたまに勘違いされる方がいらっしゃるのですが、クレリカの世界が♡百合成分100%♡で構成されているなどという滅多なことはございません。
*8: 冗談です。