先日、2011年は東日本大震災や円高などの影響で、31年ぶりの貿易赤字を記録、とのニュースが盛り上がったが、基軸通貨であるドル(もはや傾きつつあるのは周知の通りだが)を発行するアメリカを除き、国際収支が赤字のままでは他国への借金を増やし続けることを意味する。
そもそも日本がどのような国とどういったカネのやりとりを行っているのか、マクロに俯瞰するために、地域別の資料も含め一度は数字に目を通しておきたい。
なお、地域別に見ると対アメリカで完全な輸出超過となっているのは昔からの話で、日本市場の閉鎖性という名目で毎年のように市場開放・自由化を要求している。
また、もはや中国が輸出入ともに最大の貿易相手国となっており、デフレ下で100円ショップを始めとする安価な中国製品が豊富に流通している今の日本で、中国が「日本のハイテク製品はもういらない」と言い始めるとどうなるかは気になるところである。
■財務省 国際収支状況
http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/release_period.htm