「抜け雀」の宿代は高くないか?
志ん朝では 7日で五両って言っていますが、そんなに高いかなー? すかんぴんだし、宿屋も高級な宿とも思えない。
http://spreadsheets.google.com/pub?key=pG__D4IqtmUE54UpJ5bEFFg
概算で1両10万と思っているんですが、7日で50万ならパークハイアットにも泊まれるぞ。
江戸後半は1両=6500文の方がいいでしょうがけど。ここでは4000文で計算
古今亭志ん生「宿屋の富」で
「その時分には米の値段なども大変に安かった。四貫相場に米八斗といって、四貫というと四十銭、四十銭で米が八斗買えたんで、いま聞くとハッと思うけどもう手遅れですな」
明治になって一両=一円と呼ぶようになったので四貫は一両=一円です。40銭としたのは、一文銭 100 枚を紐に通したものが「百文差し」と呼ぶので勘違いしたのでしょう。
ちなみに米1斗(約18リットル)の重さは約15kg。八斗は120kg。1俵は4斗と定められ、2俵半が米1石(=10斗)ということ。10Kg 4000円とすると、八斗は48000円。一日一合で3.65斗。当時は一石で一年分。
阿武松では五斗俵と言っているのは、「俵入れ」がさまざまであったから間違いではない。幕府の制度では一俵三斗五升入で旗本御家人が俸禄としてもらう米俵には、玄米0.35石が詰められていた。換金する時も玄米だろうが、精米すると一割は減る。
明治維新の通貨交換レートはこちら。http://homepage3.nifty.com/~sirakawa/Coin/J030.htm
小判により金含有量ちがうので一両が1円から10円くらいまで。