■インストアメディア
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新規で立ち上げたインストアメディア
に広告出稿がなかなか集まらない。
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インストアメディアの価値は、ダイレクトに商品の売りにつながるかどうかで概ね評価が分かれる。インストアメディアに出稿した時と出稿していない時の売上げを比較して、増分利益額が広告投下予算を下回っていれば当然厳しい評価となる。期待される広告効果はとてもシンプルだが、売りに関する目標を確実に達成するというのはなかなか難しい。
仮に大型スーパーでポスタージャックを展開した場合に、一店舗一日二万円の媒体料が発生するとする。広告商品の売値が五百円でポスター掲出中の平均販売個数が一日二百個であれば、十万円の売上げの内二割をこの販促費が占めることになる。もともと五十個しか売れないような商品であれば二万五千円の売上げの八割を占めるので、これははじめから出稿に見合わない商品ということになる。媒体社が新規にメディア化を検討する際は、そもそもそのストア内に広告出稿に見合った商品群が多数あるものか確認した方が良いかもしれない。
またすでにメディア化されているスペースに広告出稿するという方は、当然その効果や活用方法について慎重に検討した方が良い。広告に投下した予算に比例して売上げはきちんと延びるものか、それ程延びそうになくてもOOHメディアならではのインパクトあるビジュアル展開が可能で、新商品の登場感を鮮烈に印象づけるようなことができたりしないか、色々と考えられるし、クライアントも自社の流通担当営業に早めに出稿計画を伝え、他の販促活動との連動を図らなければならない。そういった意味ではとても手間のかかる面倒なメディアと言える。
ただインストアメディアは活用の仕方次第でその効果が販売に直結していく重要なポジションにある。我々は工夫を重ね、手間をかけるに値する価値あるメディアにしていかなければならない。