2015年03月19日
<シンポジウム>
空間史学研究会 第4回シンポジウム
冥界の深度と意匠――死後世界のコスモロジーとその諸相をめぐって
Depth and Design of the Otherworld: Studies on Cosmologies and Other Aspects After Death
主催:空間史学研究会
共催:東北大学大学院文学研究科、東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻空間文化史学分野
死後の世界とは一体どのようなものであろうか。
古今東西において、人々はこの不可視の世界を多彩に想像し続けてきた。仏が居住する清浄な「浄土」、地下の泉を語源の一つとする「黄泉」、永遠の安息が得られる「天国」などはその適例であろう。宗教や思想、組織や集団、時代や地域の別により、じつに多くの死後世界が生み出され、語り継がれてきたのである。
興味深いことに、各様の死後世界は、地上や地下などさまざまな「深度」に具体的な空間として定位され、しばしば事々物々の「意匠」を纏ってきた。では、これらの空間は、どのようなコスモロジーや制度に接続し、「深度」と「意匠」が選択されたのであろうか。
本国際シンポジウムでは、死後の世界に刻み込まれた社会と文化の記憶を、古今東西の具体的な空間の諸相をもとに解きほぐしてみたい。
講演題目・講師:
仏教伝来以前の他界観とランドスケープ
――日本列島初期水稲農耕民社会と巨大前方後円墳の場合
北條芳隆(東海大学・考古学)
新彊の舎利埋納と空間
冉万里(ラン ワンリ)(西北大学・考古学)
リビア・サプラタ遺跡の墓廟とフェニキア=カルタゴ人の死後世界
Benedetta Bessi(ベネデッタ ベッシ)(ローマ・ジョン・カボット大学・考古学)
コメント
佐藤弘夫[東北大学・日本思想史]
長岡龍作[東北大学・東洋日本美術史]
芳賀京子[東北大学・西洋美術史]
通訳
芳賀満 [東北大学・考古学]
司会
野村俊一[東北大学・日本建築史]
日時:3月19日(木) 13:00
場所:東北大学 川内南キャンパス文学部第一教室(文教大教室)
リンク先地図のC18番建物の二階です。