理念

私たちは以下のとおりの理念を元に上記法人を設立いたしました。

貸金業者から5件以上無担保無保証借入の残高があるという意味での多重債務者は減少しています。それと反比例して、生活困窮者・生活困窮に陥るおそれのある方からの相談が増加しているように思われます。

また、社会の複雑化・職業の不安定化のため、既存の相談機関では対応できない事例も増加しています。

多重債務問題もそうであったように、貧困・貧困に陥るおそれのある相談者に対しては、緊急かつ臨機応変に対応しなければならない場合が多く、この対応を誤ると相談者の生命に係る場合もあります。

相談者は、とても苦しい思いをしているから相談に来るのであり、その苦しみを楽にするのが相談員です。当NPO法人では、相談者の債務だけに焦点を絞るのではなく、相談者の苦痛を取り除くことを基本理念としています。

相談者の苦痛を取り除くための相談者の立場に立った相談とは、良質な相談員の資質が必要とされ、それは「相手を思いやる心」や「たゆまぬ自己研鑽」、そして「自分自身を知る事」です。

「相手を思いやる心」「たゆまぬ自己研鑽」は、相談員としての責任の自覚があれば自ずと生じますが、「自分自身を知る事」とは、自分の能力の限界と自分の現在の状況を常に客観視していく事であり、これはとても難しい作業です。

しかし我々は、この「相手を思いやる心」「たゆまぬ自己研鑽」「自分自身を知る事」を常に忘れず、執務に臨んでいきます。

以上の基本理念を踏まえて、当NPO法人では、法的整理だけで多重債務の問題は解決しないとの認識を持ち、相談者の自尊心や自信を回復させ、抱えていた問題の再発を防止し、自力で生活再建をするための支援として、カウンセリングの手法を使った家計管理支援を行い、相談者の自立を目指しております。