常にPCの前に座っている人でも無い限り、手帳なり何なりにメモを書き付けて、あとでそれを元にデータ化をする、ということになるだろう。そこで、アナログのメモの方法について考察する。
必要な要素は、
方眼あるいは白紙であること
バラバラにならない
安価であること
持ち運びのしやすさ
あたりである。あとでデータ入力をすることを考えると、アナログツールは一つに集約しておいた方がいい(ポケット一つ原則と言う)。そこらへんにある紙切れに適当にメモをしたとしても、あとでそれを紛失する危険性があるからだ。また、適当なアイデアでも気兼ねなく書けるように、安価であるほうがいい。
私は現在、コクヨの測量野帳を利用している。一冊40枚(80ページ)あり、200円以下で購入可能である。新書の丈を少し短くしたくらいの大きさなので、ポケットに入れて持ち歩くことも容易だ。また、カバーが硬いので、外で立ったままメモをすることも可能だ。
他の選択肢としては、無印良品のらくがき帳がある。携帯性は野帳に劣るが、コンビニで買えるためにストックが必要ないという利点がある。価格も100円以下で安い。また、不要になった紙面を破り捨てることが容易なため、野帳のようにデータ化して用済みになったものがたまる、という問題もない。
アイデアは、思いついた時間順にびっしりと、詰めて書いていく。京大式カードのように、一枚一項目原則にはこだわらない、ということである。もちろん、こうすると同じカテゴリーのメモが飛び飛びに現れることになる。だが、それはデータ化したあとに解消されるのだから、気にする必要は無いのである。また、文字は汚くても問題ない。どうせすぐにデータ化するからだ。書いてからデータ化するまでの期間、自分が読めればそれで十分なのである。書く際の書式は自由でいいが、日付だけは入れるべきである。メモ全般に言えることだが、日付の無いメモは使い物にならないことが多い。また、データ化の際の参考になるよう、簡単な見出しをつけてもいい。
アイデアを書き留めるための野帳とボールペンは常に持ち歩くようにする。かばんがあるならそれに入れてもいいし、ポケットに入れて持ち歩いてもいいだろう。そして、思いついたことや気になったことはすべてそこに書き留める。新しいアイデアでもいいし、誰かに話したい内容でも、会話の記録でも、買う必要のある商品名でも、何でもいい。とにかく区別せずに書き留めよう。
ノートPCやポメラといった、持ち歩けるツールがあれば、出先であってもメモのデータ化ができて便利である。自分の家に戻った後に、野帳に記したメモを一気に打ち込むという作業は、しばしば億劫になるからだ。この際、DropBoxなどを使い、複数のPC間でメモファイルを同期させると便利である。