平成22年7月 見奈良吟行 金比羅寺

平成22年7月3日 見奈良吟行句会

 

目的地 金比羅寺 惣河内神社

 

 

本日の目的地は東温市の金比羅寺と惣河内神社。

 

天候は曇り。梅雨晴間に近い状態。昼からは雷雨混じりの

 

瞬間豪雨で句会中では停電で一騒ぎといった変則の一日。

 

今日の句材はまことに豊富で季重の句が続出し,対応に大わらわと

 

いったところ。

 

境内は仁王門が落慶したものの網に覆われていて

 

しっかりと拝見することは出来なかった。

 

しかし,境内には半夏生,紫陽花,擬宝珠の花が咲き乱れて

 

しばし安らげる一時であった。

 

また,老鶯の鳴き声や,川のせせらぎの音が聞かれ,また,赤腹,水澄ましなどが

 

見られて,楽しい一時であった。

 

下記にその一部の写真を掲載します。

 

作句の材料になれば幸いです。

 

by 管理者

 

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1.金比羅寺 遠景

 

 

 

2.金比羅寺の四本杉の謂われ

 

 

3.金比羅寺の天然記念物のウラジロガシ 4.境内の擬宝珠---蜂で膨らむ

 


 

5.落慶の仁王門 6.一畳庵(松根東洋城の居城)

 


 

7.一畳庵の句碑(巨星塔の句碑) 8.一畳庵近辺の紫陽花

 


 

9.一畳庵近辺の紫陽花 10.一畳庵近辺の紫陽花

 


 

11.一畳庵の横の池に見られる赤腹 12.一畳庵の横の池の水澄まし

 


 

13.一畳庵の横の池の睡蓮 14.一畳庵近辺の半夏生

 


15.一畳庵の横の池の金糸梅 16.一畳庵近辺の萩

 


 

 

 

参考資料-1

 

 

一畳庵ひたきくるかと便りかな 巨星塔

この句にまつわるおもしろい話が残っている。東洋城は一畳庵の前庭にやってくる

 

ヒタキ(ジョウビタキと思われる。)を見るのを一つの楽しみにしていた。

 

彼は姿を見られないように障子に穴を開けてのぞくので、ヒタキが来るたびに、

 

巨星塔の妻(松花)はまた障子に穴が開けられるとひやひやしたというのである。

 

この巨星塔の句から帰京後の東洋城が何度も手紙の中でヒタキの消息を尋ねていたと

 

いうことが推測できる。

 

句碑は、一畳庵の前庭、ヒタキがよくやって来たであろうと思われる辺りに建っている

 

(写真7を参照)。

 

 

 

 

参考資料--2

 

写真15は3種が考えられる。

 

金糸梅の可能性が高い。

 

  ■未央柳(びょうやなぎ)(クリックして下さい)               

           → 花びらは大きい。           

              花びらの間隔があいている。 

              おしべが長い。             

              実は細長い。赤くはならない。

  ■金糸梅(クリックして下さい)   

  → 花びらは4cmぐらい。     

              おしべは短い。             

              実は小さい。壷型。         

              (園芸品種の「ヒドコート」は

                金糸梅より花びらが大きい)

  ■ヒペリカム・アンドロサエマム (クリックして下さい)            

           → 花びらは小さい。           

              おしべは長い。             

              実は赤くてとても目立つ。