前のページで、「2分の1波長板を貼った部分と貼らなかった部分で、どちらかの部分から入っても、同じ部分から出てくる光は抜けてきて、違う部分から出てくる光は吸収されることになります」というところまで来ました。ここまでも、けっこう長かったですよね。
それでは先に進みましょう。このような条件が実現できると、
「2領域(この場合は2分の1波長板が貼っている領域と貼っていない領域)の境目の曲線を縁(へり)とする平面を通過する光だけが吸収されそれ以外の光は抜けてくる」ということになります。
このような条件では、2つの領域の境界を縁とする平面は黒いもしくは着色した平面として視認されることになります。
なんだか、話が判りにくくなってきましたよね。私も書いててそう思います。こんな話は、読んでいる人の想像力に頼るしかありません。
では、具体的に話を進めてみましょう。長方形の偏光板に下図の三角形の2分の1波長板を偏光板の透過軸に対して延伸軸が45度になるように貼ります。是非紙で三角形を作って丸めてみてください。どんな形ができましたか?紙の縁は楕円形になりましたよね。
偏光板に三角形の2分の1波長板を貼って丸めた時も同じ形になります。
偏光板の形を固定したとしても、2分の1波長板の形で無限通りのデザインが可能です。