開発のきっかけ
偏光板に2分の1波長板を貼ったフィルムは、高校生への授業のなかで考案しました。私は液晶デバイスを専門にしているので、液晶について話すことを頼まれることがあるのですが、これが意外と難しい。そこで、偏光の話をたっぷりして、そのあと液晶の話を少しするというパターンが定着しています。その中で、一番好評なのはこのホーム・ページでも紹介しているブラックウォールというオブジェです。授業の後、偏光板を渡しブラックウォールを作る実習をすることがありました。
ある時、1人の高校生が私が意図しなかったものを作り、それが面白い立体に見えたことがありました。それを、その高校生に貰って長い間机の上に置いていました。2枚の偏光板を使って、なんとか面白い立体が浮き出るオブジェが出来ないかといろいろ工夫しました。
しかし、偏光板だけでは、いろいろな形状を作るのは難しい。2分の1波長板を使うことを思いついたのは、大分後になっての事です。これで、自由なデザインが可能になりました。また、1枚のフィルムにできますから、瓶のラベル等日用品に使うこともできるようになりました。。
特許出願
本技術に関しては、出願者 高頭 孝毅で特許出願をしています。
連絡先
高頭 孝毅
kohki.takatoh@gmail.com
(現職)山口東京理科大学 工学部 電気工学科 教授