もしあなたが2分の1波長板の事を知っているなら、あなたは光学の専門家もしくはセミプロです。
もしあなたが、2分の1波長板がどういう構造で、どのような原理で働くかを知りたいということでしたら、是非ここで語りたいところですがかなりの長文になります。ここでは、2分の1波長板の機能だけを紹介しましょう。下図を見てください。この図は2分の1波長板を正面から見たところです。2分の1波長板は見た目は透明なフィルムです。
この図で入射光と書いている両矢印はこの方向に振動している偏光がこのフィルムに正面から当たることを意味しています。neと書いている直線ですが、このフィルムは製造するときこの方向に延ばしてつくりことを意味しています。(この方向を延伸方向といいます。)noというのは、単にneと直交する方向を示しています。出射光の両矢印はこの方向に振動する偏光がフィルムから出ていくことを示しています。θ(シータと呼びます)はギリシャ文字ですが、角度を表わす記号です。この図は、「偏光が2分の1波長板の延伸方向に対して角度Θだけ傾いて照射されたら、偏光は角度2θ回転して出ていく」ことを意味しています。
少し複雑ですね。でも角度Θを45度にするとかなり簡単になります。「縦に振動する偏光が縦方向から45度傾いた方向の延伸方向を持つ2分の1波長板に入射されたら横方向に振動する偏光となって出ていく」ことになります。