文体

文体(理:Krandiurgel)とは、リパライン語で許可される語法や文法の許容範囲の内、それの詳細を決めていくことによって構成される文章の様式である。

口語 Lkurfanggengo

ユエスレオネ時代までに発達した口語表現を規範としたものである。自由度が高く以下のいずれかの文体に属さない文体は大体が口語体となる。口語とはいうものの、この文体で文章を書くことは良くある。

・特徴

    1. SVO語順。

    2. 態の表現はVeles V-o/Celes V-o。

    3. 関係節語順がSOV(lex), SVO(zu)。

    4. 命令表現として動詞を文頭に持ってくる。

    5. 助動詞の位置は文頭、文末、動詞の前後。

    6. 動詞の前は後置詞、動詞の後ろは前置詞、修飾語順も-jで反転する。

  1. -'s, -'iの省略がある。

  2. アクセント母音の長母音化、アンシェヌマンの発生。

  3. 口語単語が存在する。

文語 Kanterno

二代目(中期リパライン語)を規範として発達した文語表現を規範としたもので口語と比べて自由度は低い。

・特徴

    1. SOV語順。

    2. 態の表現はV vel/V cel。

    3. 関係節語順はlexのみでSOVになる。

    4. 命令表現はshrloのみ。

    5. 助動詞の位置は文頭

    6. -jを使わない。修飾語順の反転は行われない。

    7. 格接辞の省略が行われない。

    8. 綴り字規則に沿って読む。

    9. 文語単語を利用する。

    10. 語法を除く-en/-onを使わない。

新文語 Dytysn kanterno

一代目(古典リパライン語)を規範としてxelkenが提唱した伝統的文語である。

・特徴

    1. 基本的に文語に沿う。

    2. SVO語順。

    3. 関係節語順はlexのみでSOV。

    4. 代名詞zi, ni, alsを使わない。

    5. 語法以外の-onを使わない。

詩語 Durxevirel

スキュリオーティエ叙事詩を元とする文体であり、音節が削れていたり単語が変化していたりする。

リパライン語による詩は古くはMp.1995年に作られたスキュリオーティエ叙事詩に基礎を持つ。スキュリオーティエ叙事詩はラネーメ圏の各地の口承伝承を集めたものであり、紀元前からリパライン語詩の伝統に繋がる韻文の形式は口承によって言い伝えられてきた基礎があったと思われる。スキュリオーティエ叙事詩は戦乱などによって、その存在を一般にはphil.1500年代になるまで知られなかった。1540年ごろから始まるスキュリオーティエ叙事詩を元とする伝統的な韻文のリバイバルである韻詩文復興運動が始まるまでは、パイグ語詩の定型音節数詩に影響を受けた、もしくはその形式をそのままリパライン語に転用した形の詩がリパライン語詩の中心であった。1530年代に活躍した考古学者、詩人であるエスポーノ・ドーハの原本スキュリオーティエ叙事詩の発掘と翻訳を皮切りにリパライン語詩文界において伝統的な韻文のリバイバルである韻詩文復興運動が始まり、スキュリオーティエ叙事詩を規範とし、短スキュル詩形やヌクソラスタ詩、ドーハ詩、ヴェナラスタネン詩などの定型詩を発達させた。韻詩文復興運動は1500年代中盤から2000年代初頭までの五百年間ほど支配的な詩の形式思想となったが、ユエスレオネ時代以降は2003年の社会主義政権の成立などによって、この支配的な韻律・音数から脱却する詩文自由運動が新世代の詩人たちの主流となることになる。デュイン戦争後のハタ王国との交流を経て、ユーゲ人の言語であるユーゴック語文学へのフロンティア的精神による文学的模倣であるレスバスカラスタン運動は2010年のデュイン・アレス独立戦争へのハタ王国の参加やハタ王国からの多くの出稼ぎ労働者、宗教家、事業者の流入によるユエスレオネでの公での芸術活動の変革により、詩文自由主義に沿っていることもあり、急速にリパラオネ人・ラネーメ人のリパライン語韻詩文創作者の間に広がった。このような流れの内、詩語は理語の文体の一つに当たる。単語の省略があるなど最適化されている。口語のように話されたり、文語のように広く文章で使われるわけではなく詩においてのみ使われる。起源は文語を更に省略したエスポーノ・ドーハ(esporno.dorha)による語法とスキュリオーティエ叙事詩の単語利用から来ている。日常的に使われるわけでもなく、詩やそもそもスキュリオーティエ叙事詩のようなものに書かれているものなので、口語に混ぜて使うと衒っているような、格好付けているような印象を与えてしまう。また、口語や文語と同語形で違う意味になっている場合もあるので誤解される可能性も高いのでリパライン語話者(特に本土人やデュイン人)は会話には混ぜてこない。小説や歌にはよく出てくるが、それは衒っているなどという評価を受ける事はない。ただ必要なかった表現だと思われれば格好付けているといわれることもある。

・特徴

    1. CnCのnが脱落する。