ハシリグモ類の見当の付け方(新井浩司様 作成)

自然観察会等で数多く講師を務めてこられた新井浩司様(東京蜘蛛談話会)が湿地の代表的なハシリグモ類(Dolomedes spp.)5種の見分け方や生息環境の違いを一つの表にまとめてくださりました。ぜひ多くの方に活用していただきたいと思い、許可を得てファイルを当web siteに置かせていただきました。新井様のコンセプトは以下の通りです。

「私も一般向けに観察会等をよくやっていますが、自分のよく使うフィールド(西多摩地域)では、『ババ』を含めわりと網羅的にハシリグモ類が見れる事から、「観察材料として、デカくて目立つし手頃ですよ。」という具合に、単純に一般観察者への啓蒙をしたいという思いが一つ有りました。

それと私自身が散策する中で、やはり『ババ』は、かなり限定的な環境でないと見れないように感じ、尚且つレッドデータのランクの高めの他の生物達がその地でセットで見られる事から、何と無く「結構貴重なのでは?」と感じていました。

その為、色々なかたに、こういうのを散策する実体験を経て「『ババハシリ』に対しての認識を高めて、今後色々な地域での情報が出て来るようになったら良いな。」という事と、「ゆくゆくは、それぞれの地域での何らかの配慮(レッドに指定されるとか?)の動きとかが出て来たら良いな。」というような思いも有りました。

それでまずは、ただ闇雲に探して見て下さいじゃなく、散策や見分けの際の目安となるような物が有った方が良いかな?と思いまして、このような資料を作ってみた次第です。

もし皆様にとっても、利用価値が有るようでしたら、御利用頂けたら嬉しく思います。そして更に、「ちょっと違うかな?」と感じたり、或いは「新たな知見」が出て来たら、そういった情報も加味して改訂出来たら良いかなと考えています。

例えば、これらの仲間と見た目で混同し易い種としては、あと一つ『ミチノク』が居るかと思いますが、私自身『ミチノク』の経験が無かった為、ここには含める事が出来ませんでした。ですので、もし『ミチノク』を熟知しているかたがいらっしゃれば、ここに新たに『ミチノク』の欄を付け足して「(改訂 お名前 年月日)」を書いて改訂して下されば、より有意義な物になるかなと思っています。(元のExcelのファイルも有りますので、必要なかたはそれを御利用頂けたらと思います。)」

ハシリグモ類の見当の付け方.pdf