2025年9月15日
百合ヶ丘勧交会
2025年9月6日(土)に行われた第6回安否確認訓練の概要とその結果を報告します。
2025年9月6日朝8時、首都圏に直下型大地震が発生したとの想定で安否確認訓練を実施しました。
町会員各世帯には朝8:00から9:15までの間、道路から見やすい門扉・玄関ドア・垣根などの場所に災害時安否確認カードの掲出をお願いしました。
班長さんには8:30から9:00の間に各世帯の掲示状況をチェックしてもらい、事前に準備した集計表に記入してもらいました。
班長さんがチェックして記入した表を9:15までに担当する地区委員に届けてもらい、地区委員には地区ごとの結果をまとめてもらいました。
地区ごとの結果は当日10:00に百合ヶ丘勧交会館において開催された地区委員会に提出してもらい、集計しました。
今回の訓練でも前回に引き続き、実際に大地震が発生した際に備えて、大地震の際に何らかの理由で救助・支援を求めたいと考えておられる世帯には「救助求む SOS」を掲出してもらうことにしました。
町会としてはSOS掲出世帯を町会内で共有し、大地震発生時には早い時点での安否確認・救助の必要性の有無を確認することとします。
百合ヶ丘勧交会の会員世帯は現在、約930世帯であり、そのうちの戸建て住宅に住んでおられる会員世帯830ほどを調査対象としました。
その結果ですが、次のようになりました。2世帯住宅の場合、カードが1枚しか掲出されていない場合も複数とみなして集計しました。
無事の掲出 434 世帯 52.4 %
SOSの掲出 10 世帯 1.2 %
掲出無し 384 世帯 46.4 %
合 計 828 世帯 100 %
過去5回の安否確認カードの掲出状況ですが、第1回訓練(2020年1月25日実施)では383世帯が、第2回訓練(2022年2月5日実施)では506世帯が、第3回訓練(2022年9月3日実施)では476世帯が、第4回訓練(2023年9月2日実施)では476世帯が第5回訓練(2024年9月7日実施)では403世帯が掲出していました。今回の訓練では444世帯と訓練対象世帯数の54%程でした。
第2回の訓練の際には掲出世帯数が500を超えていましたが、その時はコロナ下で回覧を止めていたため、訓練実施の案内を各戸配布したことが大きな理由かもしれません。第2回以外は回覧でのお知らせであったため、当日の掲出を失念していた世帯があったのではと懸念されます。
安否確認カードは百合ヶ丘勧交会創立50周年記念行事を開催した際(2018年)に会員全世帯に配布し、その後の転入世帯にも町会加入時に配布してきました。そして、各訓練の案内時に、安否確認カード紛失世帯には毎回新たにカードをお届けしてきています。今回を含めた5回の配布要請数は131枚、50枚、28枚、24枚、7枚、12枚と減少傾向にあり、安否確認訓練行事は町内会に浸透してきていると感じています。
今回の訓練で「SOS」を掲出された10世帯(新規4と継続6)の情報は地区委員、役員の各ハンドブックに収録し、町会組織として災害発生時にはできるだけ速やかに対象世帯の状況把握と支援・救援(共助)の手が届けられるよう努力していきます。その一方、地区委員・役員の皆さんには個人情報でありますので取り扱いには十分注意してもらうこととします。
前回の安否確認訓練時に要支援とみなされた15世帯のその後ですが、SOS掲出世帯が5、無事です掲出世帯が5、カードの掲出が無かった世帯が5となりました。「無事です」を掲出された世帯は要支援状況が改善されたと理解しますが、カード掲出が無かった5世帯(別途、要支援状態から2回続けて掲出なし1世帯あり)に対しては、現在も要支援状況下にあるとみなして対応していくこととします。
なお、SOS掲出世帯10世帯のうち、令和7年6月現在で災害時要援護者避難支援制度に申請中の世帯は4世帯でした。
また、この訓練の主たる目的が、訓練日にカードを掲出することにあるのではなく、いつ起こるかわからない首都圏直下型大地震の発生時に自分の世帯の安全状況を速やかに確認し、外部の人に知らせることにあること、そのため、カードを何時でも掲出できるようわかりやすい場所に保管して欲しいことを啓発するとともに大地震発生に備えて家具の落下や転倒により下敷きになる恐れがないか、1週間分の水・食料があるか、簡易トイレの準備はあるか、家族間の集合場所や連絡方法は決めてあるか等も継続的に啓発していくこととします。
以上
安否確認訓練 班長さんの点検風景とカード掲出例