看護師は沢山給料をもらえるし、託児所の設備が整った所も多く、家庭と小さい子供を持っても働きやすいと思われがちですが、実際は拘束時間が本当に長い職場だと思います。
出勤は1時間前には入って申し送りの準備をします。
オペ室に配属されると出勤時間までにその日のオペの準備を終わらせておかないと行けないという所もありました。
そして、休憩時間もあってないものと同じです。
オペが終わって次のオペまでに食事を済ませないといけないのですが、オペ後に次のオペの準備をしておかないと行けないとかで1時間の休憩が15分しかとらしてもらえないのが日常化しています。
そして、悲しいのが待機の看護師という部類にはいっている看護師の優遇の良さです。
この病院では、子育て中などの理由で待機(連絡が来たら病院に出勤する人)しているのですが、連絡が来ても来なくても一日の給料は一緒です。
そして子育て中ということでいくら病院が忙しそうにしていても、みんなより後に来て片付けもせずにそそくさと帰って行くことが本当に苦痛です。
その看護師だけなのかもしれませんが、普通に保育園に入れてフルで働いている事が馬鹿らしくなる一つです。
そして、仕事の終了時間も当たり前の様に1時間は過ぎます。
今はオペ室でオペが終わっていれば、帰宅できますが、一般病棟勤務では、申し送りの最中でも患者の異変や、救急などで申し送りが出来ず帰るのが長引きます。
看護師が家庭と子育ての両立をするのは本当に厳しいです。
看護師の資格を取り、初めては総合病院の内科病棟で勤務していました。
しかし、結婚をして主人との生活のずれや、同じ日にお休みが取れない状況が続いたので、5年の勤務を終えたところで夜勤のない個人病院である耳鼻咽喉科へ転職をしました。
まず、勤務時間が全く違います。総合病院で働いていた時は、日勤、深夜、早出のローテーションでしたがそれが週五日の9時から5時までの公務員のような生活になりました。
確実に日曜日と祝日はお休みでしたし、御盆休みやお正月休みも最低でも連続で4日間はあります。
なので、家族とのコミュニケーションははるかに取れるようになりました。
ただ、総合病院と個人病院ではやることも全く違うので看護師であっても掃除をしたり、業者とのやり取りもしなければなりません。
はじめは戸惑いましたが時間とともに慣れたのでよかったと思います。
基本小規模なので仲間とはとても仲良くなれます。
お昼休みも長いのでちょっと外出したり仮眠したりしていました。
お給料の面ではやはり夜勤をしていないので、その分は下がりますね。
ボーナスも院長からの支給になるので総合病院と比べると下がる人が多いかと思います。
私個人の考えとしては、独身時は総合病院でスキルをつけ、結婚したり子供を産んだら個人病院で働くのが一番の理想です。
総合病院で働いていて、家庭も完璧にこなすのはかなりむつかしいのではないかと思います。
現に総合病院での離婚率は高いそうです。
何を自分の中で優先するか、自分の選んだ道で家族にどのような負担を与えるのかそういうことを決めて方選んだほうが後悔は少ないと思います。
結婚してから迷う友人もたくさんいました。みんなそれぞれでそのまま総合病院で働いたり個人病院でうつったりされています。
私は今は子供がまだ1歳と3歳と小さく転勤族で周りに頼れる親族もいないので、看護師はお休みして専業主婦をしています。もう少し子供が大きくなったら個人病院で働こうと考えています。
保育園へ預けるのもひとつの手ですが、子供とふれあう時間も貴重だと思って日々過ごしています。
もし転職を考えている方がいたら、色々悩んでこうしたらこうなるだろうな等先の見通しを立てて動いていくと実際動くときにスムーズではないかと思います。