実践レポート
「問題解決法」で実家の片付けを
私の実家は、母、姉夫婦、姪(大学生)の4人暮らし。姉から「いろいろ物が増えてしまったので、思い切って整理整頓をしたい、手伝ってほしい」と頼まれて、手伝いに行きました。
台所には、昔からの食器類が溢れ収まりきらない状態になっていたので、そこから片付け始めたのですが、開始早々に母子喧嘩が勃発。姉は使っていない食器はどんどん捨てようというのですが、姪はもったいないから嫌だと言うのです。そこで、私は「問題解決法」で話し合うことを提案しました。
まず、何が問題点なのか二人に確認したところ、二人とも使い勝手を良くしたいという点は共通するものの、姪には使えるものを捨てることに対する抵抗感があることがわかりました。
それをふまえた上で、二人に解決案を考えてもらいました。出された案は
現在使っていない食器はすべて処分する
食器棚を増やす
セットの食器で不揃いになった物を捨てる
使っていない食器は箱に入れて納戸にしまう
姪が気にいった食器を箱に入れて納戸に入れておき、彼女が独立するときに持っていく
次に、案を評価するために意見を述べ合ったところ、二人とも物の数を減らす必要性を認めることができました。そして、姪が出した第5案には二人も私も賛成しました。
その後、仕分けを開始。姪のお気に入りは納戸に収納しました。食器数が減ることにより出し入れがしやすくなったと姉は喜んでいました。姪はお気に入りを選ぶ作業が楽しかったようです。
《感想》
私の姉は、自分が台所を日常的に使う人間なのだから、台所にあるものは自分の裁量で処分してよいと考えていたようです。しかし、もし家族に相談せずに処分していたら、姪は憤ったことでしょう。同じ家に暮らしていても、会話が十分できているとは限りません。「問題解決法」で十分な話し合いができてよかったと思います。