実践レポート

上司から挨拶の声掛けを 

 私は開発職場のマネジメントをしています。

 以前から、職場で挨拶を交わす習慣があまりないのが気になっていました。

 そこで、毎朝、部屋の入口から自分のデスクまで歩いていくとき、その通路近辺のデスクに座っている人たち(部下)に「おはようございます」と声を掛けることにしました。挨拶はとても大事なソーシャルスキルなので、「風通しのよい職場」づくりの第一歩になると考えたからです。


 最初の頃、早朝からデスクで一人作業をしていた部下たちは、急に声を掛けられて少し戸惑った様子でした。慌ててマスクをつけてバタバタと挨拶を返してくれました。


 しかし、徐々に戸惑う様子はなくなっていき、1ヶ月後には私の足音が聞こえただけで、皆、挨拶をする体制に入るようになりました。そして、私がうっかり挨拶を忘れた場合には、部下の方から挨拶してくれたり、通路から離れた席の人も声をかけてくれるようになりました。


最近は、部下と私の心理的な距離が縮まりコミュニケーションしやすくなったと感じます。これにより業務上の問いかけや話しかけもしやすくなっています。


私の職場は、伝統的に挨拶が少ない職場です。しかし、私が挨拶を続けるうちに、皆が対応するようになりました。上司は部下からの挨拶を待つのではなく、積極的に声かけをすることが職場のコミュニケーション活性化に役立つと思います。