■損傷菌セミナー 2016

損傷菌研究会の設立と損傷菌セミナー2016

「食品関連分野における損傷菌とその対策」

開催のお知らせ

食品、医療、諸環境、工業材料、文化財などで適用される殺菌や滅菌、消毒などの処理において、その対象物の品質や材質へのダメージを重視する考えが強まり、そのために処理のための負荷量を軽減する傾向にあります。そのような処理では損傷菌が発生する可能性が高まり、それらの生死は処理後の条件次第で左右され、滅菌の成否や殺菌の目標水準達成に大きく影響することになります。基礎・応用両面における損傷菌をどのように検出・評価し、対策を考えるかは、微生物検査においても重要です。平成25年度から農林水産省の損傷菌についての研究プロジェクトが推進されていることもあり、このたび微生物制御の分野で損傷菌に関心をもつ研究者・技術者が、その発生機構や実態解明についての情報交換や研究交流を深め、その対応技術の開発に寄与することを目的に、損傷菌研究会を設立しました。つきましては下記のとおり、フランスの予測食品微生物学の研究者で損傷菌についても関心をお持ちのLeguerinel教授の特別講演を含めて設立記念セミナーを開催します。損傷菌研究に携わっておられる方々には、是非参加くださるようご案内します。

世話人:土戸哲明・坂元 仁、参与:稲津康弘・高鳥浩介・古田雅一

日 時:2016年7月22日(金)13:00~17:00 (交流会終了18:00)

場 所:大阪府立大学中百舌鳥キャンパス学術交流会館 (C1棟) 小ホール(白鷺門から徒歩3分)

(アクセスマップ:http://www.osakafu-u.ac.jp/info/campus/nakamozu_zoom.html

堺市中区学園町1-1 大阪府立大学中百舌鳥キャンパス

(地下鉄御堂筋線なかもず駅・南海電鉄高野線中百舌鳥駅から徒歩15分または白鷺駅から徒歩10分)

プログラム:(演者敬称略)

13:00 開会挨拶―研究会設立にあたって

土戸哲明(損傷菌研究会代表幹事)

13:10 損傷菌―その定義・特性・検出と発生要因をめぐる問題

土戸哲明(大阪府大・21世紀科研機構・微生物制御研究センター)

13:40 〔特別講演〕Predictive microbiology for control of bacterial spores in food(食品における細菌芽胞の制御のための予測微生物学)

Ivan Leguerinel(Université de Bretagne Occidentale, France)

15:10 休 憩

15:15 活性酸素防御系遺伝子多重欠損法による物理的・化学的処理細菌細胞の損傷解析

坂元 仁(大阪府大・21世紀科学研究機構・微制研センター)

15:45 高圧食品加工において発生しうる損傷菌の特性及びその制御

山本和貴(農研機構・食品研究部門)

16:15 野菜の栽培から流通環境における薬剤損傷菌の生残性

泉 秀実(近畿大・生物理工・食品安全工学科)

16:45 農林水産省委託「損傷菌研究」プロジェクトの概要

稲津康弘(農研機構・食品研究部門)

16:55 閉会挨拶―損傷菌研究の発展に向けて

古田雅一(大阪府大・21世紀科研機構・微生物制御研究センター長)

17:00 交流会(同会館サロン、18:00終了)

共 催: 大阪府立大学21世紀科学研究機構微生物制御研究センター

協 賛: 日本防菌防黴学会、NPO法人カビ相談センター

参加申込み:準備の都合上、7月15日迄に下記宛、E-メールで所属機関名と部署・氏名を記入して申し込み、当日に参加費(要旨集代を含む、一般は5千円、学生は千円)を受付でお支払ください。入会(入会費は無料・当日入会も可能)すれば、一般会員は3千円、学生会員は無料(学生証提示が必要)です。入会申込書は下記にご請求ください。

問合せ先:損傷菌研究会事務局(大阪府立大学・地域連携研究機構・放射線研究センター・量子化学生物学研究室内)岡林 E-mail:cro22578@osakafu-u.ac.jp 電話:代表072-252-1161(内線4219)