応用数理研究室(森岡)では, 学振PDを同時に1名程度受け入れることが可能です.
処遇等 :
愛媛大学職員 (裁量労働. 日本学術振興会および愛媛大学の規定による.)
任期 : 最長3年間 (日本学術振興会の規定による.)
研究室あり (専用の座席とPCは用意できますが, 部屋は応用数理研究室所属の学士, 修士と共同利用ですのでご了承下さい.)
職員証により中央図書館, 理学部数学図書館を利用可能.
本学職員および学振PDとして, 愛媛大学事務職員による一定の事務支援を受けることができます.
応用数理研究室は工学系所属ですが, 理学系所属の数学教員・研究者とも緊密な連携をとっています.
応用数理研究室(森岡)の研究課題 (参考) :
シュレーディンガー作用素の固有値問題
シュレーディンガー作用素のスペクトル理論, 散乱理論
準古典解析
スペクトル逆問題および散乱の逆問題
量子ウォークに対するスペクトル理論, 散乱理論の関数解析的研究
後述するように, 学振PDの制度上, 受入研究者とPD研究員の研究課題が全く同じであることを想定していませんので, これらの研究課題例はPD研究員の研究内容を拘束するものではありません. また, 森岡との共同研究を義務付けるものでもありません.
教育経験等について :
愛媛大学等の非常勤講師として, 任期中に教育経験を積むことができる場合があります.
ただし, 愛媛大学の人事状況に依存しますので, 事前に確約することはできません.
応用数理研究室の現状と学振PDに期待されるインパクト :
長年にわたる財務省の方針(参考 link, pdf)により, 国立大学の研究・教育環境は年々悪化していますが, 中でも地方大学は危機的な状況に追い込まれています.
愛媛大学においても年々数学研究者を含む教職員の数が削減され, 所属教員のみの力で充実した研究環境と優れた研究業績を維持し続けることは非常に困難になってきています.
このような状況で, 学振PDの加入は当研究室にとって新しい刺激となります.
愛媛大学の教員組織からはほぼ独立した立場で, 新しい研究テーマを持ち, 活発な研究活動を行う学振PDは応用数理研究室のみならず愛媛大学にとって貴重な戦力となることが期待されます.
当研究室が持つ研究シーズと, 学振PD独自の研究シーズを合わせることで, 新しい研究を行うことも可能になります.
また, こうした研究姿勢を日頃から見せることで, 当研究室所属学生諸氏にとっても模範となり, 大変良い相乗効果をもたらします.
応用数理研究室による支援体制 :
学振PDに配分される経費は本人の管理下で使用して下さい. 学振PD経費の使用方針に対し当研究室の教員が介入することは原則としてありません.
必要な場合, 森岡が管理する科研費等からの追加支援が可能です. (科研費がない年度はこの限りではありません.)
必要な場合, 森岡と共同研究を行います. (学振PD制度の前提として, 受入研究者との共同研究を目的とするものではなく, 学振PDは原則として独立した研究者として研究を遂行します. 研究テーマがうまく合致すれば, 共同研究を行うことを妨げませんし, 歓迎します.)
愛媛大学からの業務割り当てはありません. 研究出張について, 拘束することは原則としてありません.
その他, 細目については個別に相談に応じます.
学振PDを希望する方へのお願い :
旧帝国大学等, 研究力が高く, 都市部にあり, 大規模な大学と比べて, 愛媛大学で活動される場合は周囲の環境に左右されず自分で考えて研究活動と成果公表を推進する能力がより強く求められるように思います. これは, 相対的に数学研究者, 博士課程の学生, ポスドクの数が少ないこと, 学内や愛媛県近傍で研究集会が開かれる頻度が少ないことが理由です. 特に自身の業績をアピールするためには積極的かつ計画的に県外へ出かけていく必要があります. 当方を受入研究者として希望して下さることは大変嬉しく歓迎致しますが, 将来のことに関わりますので, ご自身の適性をよく考えて計画して下さい.
翌年度春の申請をお考えの方は, 遅くとも3月末までにその旨を森岡までお知らせ下さると幸いです. 採択される書類を作成するためにも, できるだけ早期に申請のことを打ち合わせておく必要があります.
受入実績 :
樋口健太氏 (2022年4月-2025年3月)