宇治リコネクションワークショップ 2017
(兼 太陽圏物理研究会 第2回研究集会)
開催趣旨:
磁力線を繋ぎかえてエネルギーを解放する磁気リコネクションは、宇宙空間の
さまざまなプラズマ環境で起きる物理素過程です。しかし、そのメカニズムについては
未解明なところが多く、現在も活発に研究が続いています。
太陽圏の宇宙空間は、磁気リコネクションを含むさまざまなプラズマの振る舞いを
直接観測できる実験場です。スペース分野では NASA Magnetospheric Multiscale (MMS)
衛星によってリコネクションの電子スケールの姿が見えるようになってきました。
一方、日本の太陽物理分野では磁気リコネクションに伴う粒子加速の観測を目指す
次期衛星計画の議論が始まったところです。このような観測研究の展開とあわせて、
理論・シミュレーション研究のさらなる進展も求められています。
本研究会では、理論・シミュレーション・観測・データ解析など、様々な手法で
研究を進めている研究者の方々が集まり、議論する場を提供したいと思います。
特に今回は「太陽圏のリコネクション観測研究」という企画テーマで、観測の最前線で
成果を出していらっしゃる方々に招待講演をお願いしています。
折しも、10月16日(月)から19日(木)の期間、京大宇治キャンパスで地球電磁気・
地球惑星圏学会(SGEPSS)の秋学会が開かれ、多くのスペースプラズマ分野の研究者が
集まります。また、京都近郊の研究機関には、太陽物理やプラズマ理工学分野で
リコネクションを研究なさる方々が大勢いらっしゃいます。10月20日(金)の京都は
リコネクション物理を議論する絶好の機会・場所だと言えます。
磁気リコネクションの物理に興味のある方々の、多数の参加をお待ちしています。
日時:2017年10月20日(金)9:00〜
会場:
・京都大学宇治キャンパス 宇治総合研究実験棟 HW401 会議室
・会場へのアクセス:http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/access/
・無線LAN:eduroam、KUINS-Air、あるいは研究所のビジターアカウントを利用可能です。
主催:
・銭谷誠司(京大生存研)、河村聡人(京大花山)、宇佐見俊介(核融合研)
・太陽圏物理研究会
招待講演者:
・原田裕己さん(アイオワ大学):MAVENの火星リコネクション観測
・下条圭美さん(国立天文台):太陽フレアにおけるリコネクション研究と電波観測
・成影典之さん(国立天文台):太陽フレア(磁気リコネクション)における粒子加速観測と衛星計画 PhoENiX
プログラム:
・こちらをご参照ください。
参加・講演申込:
問い合わせ先:
・銭谷誠司 (zenitani [at] rish.kyoto-u.ac.jp)
その他:
・聴講のみの参加も大歓迎です。
・旅費補助はありませんが、皆様の積極的な参加を歓迎します。
研究会 URL:
https://sites.google.com/site/heliosphericphysics/reconnection2017