第二回レポート 城華一郎さん

●第二回ガンパレード体験会レポート:城 華一郎の場合

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『戦場は笑いに満ちている!』、それが今回私の悟った、一番の真実でした。

「みなさんはまだ、逃げ回っている」

開始早々SDの一言で巻き起こる、「もうどうにでもなーれ」な前回参加者の大喝采。

そして彼らが幻獣相手にナイフと拳銃で逃げ回った顛末を聞かされ、笑うしかない私。

周辺一帯の友軍は別の大きな作戦のために前線を下げ、現場は孤立し、

スタート地点となった基地が遠くに設定されたせいでいきなり最初のミッションの難易度が倍になり、

そこでストーカー癖を発揮したキャラが無線の傍受に成功して友軍の生存に気づき、

挙句今回の新設部隊は空軍の弱みを握って陸軍から転向することで援軍を出させ(しかも成功時1階級昇進のおまけつき)、

残弾切れどころかウォードレスも着ていない状況で敵の攻勢をしのいで、やってきた味方がちっこい車サイズの空挺戦車!

そうか、絶望的になればなるほど、人って笑うものなんだな……、と、私が悟った頃には、

心折られたみんなを鼓舞するミッションで、自分をロープで縛りつけて登場するロールプレイをしたかと思えば「諸君、私たちは今縛られている!」(←いやいや縛られてるのはお前だよ、むしろお前がどうしたと総突っ込み)と演説をぶち、縄を、とうっ、と、ほどいてみせて、何を言い出すかと思えば成功要素【ボディビル】を通す人が出ておりました。

コンバット・ハイ、こえー!

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さて、ゲームの内容としては、熊本西部に位置する天草諸島に孤立した部隊を助けにいった新兵たちが、彼らと合流し、脱出のための輸送機を着陸させるべく、全員が一丸となって空港奪還戦を繰り広げるところまでがあらすじでした。

前回放棄した戦略拠点だっただけに、なかなか苦い展開でもありましたが、そこは船を求めて港に一度どんづまった一行のこと、「勝てば帰れるんだ!」と気力を奮い立たせ、4つのテーブルを4つの班に見立てて臨機応変にメンバー移動を繰り返します。

救援部隊を運んできた輸送機から装備を入手した各員に手抜かりはなく、特に大活躍したのは、空挺戦車着陸時に支援も行っていた、今回初登場の乗り物「練習機”はつたか”」!

おいおいなんで練習機だよとつっこまれながらも、初日には猛烈な爆撃を加え、敵を撤退させるきっかけを作り、二日目は航空偵察によって敵増援の動きをいち早く察知、仕舞われているはずの車両を砲塔がわりに引っ張り出そうと空港の格納庫へ向かったチームが発見したサイズ100m(!)の幻獣・ジャイアントトード亜種(100mは100mでも、ひらべったい100mでした(笑))を、なんと一撃粉砕!

滑走路の四隅を3部隊が120度ずつ視界カバーしながら囲むという、凶悪な配置がされたキメラを、まずは2コーナーずつ片付けて滑走路に突入しようとしていた突撃チームに告げられた、芝村さんの楽しそうな一言、「はい、地雷に引っかかった」も、忘れられない思い出でした。

足を止められ、このままではキメラの餌食になってしまう彼らを救うべく、急遽とっておきだった空挺戦車のジャイアントバズーカ(160mm無反動砲)が火を噴きますが、ここでも嬉しそうに芝村さんは宣言します。「えー、キメラの防御値は5万4000、装甲6」。通常より1.5倍も頑丈な上に、装甲6って、それ、ジャイアントバズーカ効かないじゃないですかー!

あわてて迫撃砲による砲撃を一緒に上から降らせることで装甲を削って突破するも、芝村の罠という言葉を生で体験した、初めての瞬間でした。

4チームが同時並行して活動していたために、私の視点からでは、南から迫り来るゴブリンの群れを迫撃砲で抑え、ウォードレス烈火が狙撃手を担いでせっせと据え付け横からキメラをやっつけさせ、最終的にみんなでありったけの火力を叩き込んで、ゴブリン100部隊(1000匹!)を滑走路から排除、北から押し寄せてきていたミノタウロスや南からの増援を尻目に滑り込んできた輸送機へ全員で飛び乗ったところまでしか把握していません。

ですが私は覚えています。どの卓からも、常に作戦を打ち合わせしあうざわめきが絶えることなく続いていたことを。

ふぉーえばー・天草空港。そしてさらば加藤ミチル。アニメガンパレードオーケストラからゲスト出演していたくせに、いつの間にか一人だけとんずらしていた彼女のことを、私たちA1134<ウィングスラビット>の面々は、きっと生涯忘れることはないでしょう……。