第一回レポート:ウチガネカケルさん
2009年6月7日、東京都秋葉原某所で行われた『Aマホガンパレ体験会』に
行ってきました。
参加者は20名の予定でしたが、当日キャンセル等があって15名に。競争率高
いと思ってたんだけどな。意外。
#第2回の参加をねらってる方、チャンスありかも。
開会までの空き時間、芝村さんから色んなお話が聞けました。一番気になったの
は、次のAマホ公式A-DICの話。
「順番でいったら次は絢爛舞踏祭なんだけど、今年は時期的にガンパレの10周
年だから何かやらなきゃいけなくてね」
うはぁん。両方やってください!(笑)
「さて、今日はORVERSシステムを20人分用意しました」
と、ガンパレファンとしては鳥肌が立つほど嬉しい一言でいよいよセッションが
始まりました。
キャラクター作成からやるのかな?と思っていたら、データは既に用意されてい
ました。
プレイヤーは皆、これらの中から好きなキャラを選ぶという形。
用意されたのは九州天草基地に所属する航空歩兵部隊。通称A1134部隊。
#ちなみに、第2回に参加する方も、これらのキャラを引き継ぐとのこと。
セッションは、事務的にも地形的にも八方ふさがりのA1134部隊が、基地の
閉鎖と部隊解散を告げられ途方に暮れる所から始まりました。
部隊メンバーの一人が脱走しちゃったり、教官も自害しちゃったり、ワイワイ
キャッキャしていると、
「民間のヘリが、基地めがけてやってくる。ついでにヒトウバン(敵モンス
ター)に襲われてる」
キタカゼゾンビ(ガンパレの強敵)じゃなくてよかったー。
……って言ってられない。どうするどうする??
「打ち落としちゃおうか」
「でも乗員が生きてる可能性も」
「そもそも射程が足りないよぉ~!」
「あぁ~!どうしよう~!」
本格的に目がぐるぐるし始めるプレイヤー達。
SDがヒントとして挿入してくれたある「回想シーン」を踏まえて、プレイヤー
は作戦を立案。
基地にあった「壊れた対空戦車」の拡声器を使ってヘリの乗員に降下を呼びか
け、同時にその声でヒトウバンを地上に引きつける。
残りの隊員は、全員校舎内に待機。非当番を建物の中におびき寄せて手榴弾や拳
銃で迎撃。
#手榴弾やグレネード弾は、室内で使用すると範囲攻撃と破片等の影響で攻撃力
が上がる。拳銃もそもそも室内戦用の武器との事で。
と、まるでFPSゲームのようなタクティカルプレイでミッションクリア!
ヘリに乗っていた乗員も無事でした。
「ヘリに乗っていたのはカメラを抱えた女性。ピンク色の髪の毛をしている」
アニメ版ガンパレードオーケストラからのゲストキャラ、「加藤ミチル」を迎え
て、いよいよ後半からは地図を使った戦略級ゲームに。
う~ん。やっぱりAマホってすごい。前半は学園アドベンチャー的なゲームで、
中盤はFPS風味。
かと思ったら今度はウォーシミュレーションゲームになっちゃった。
みんなでホワイトボードに貼られた天草の地図とにらめっこ。
色違いのマグネットを部隊と敵に見立ててあれこれ動かして作戦会議。
うわー。初心者立ち入る隙がねぇ~。やっぱ難しそう。とか思った人、大丈夫。
そんなことないんですよ。
客観的に見ると、すごい高度な戦略を立ててるように見えるんですが、実はほと
んど軍事知識がない人でも、
Aマホガンパレ戦争編のルール(特徴)さえ抑えておけば、どういう風に部隊を
動かせばいいかが自然に見えてくるんです。
当然、1ターン進むごとに敵も動いてきます。さらに偵察部隊の行く所行く所に
敵が発見されて……。
あ。なんか島囲まれてる。
一番手薄な港を目指して進むA1134部隊でしたが案の定、敵部隊と遭遇。
出てきたのは「ミノタウロス」と「ゴブリン」。うわー!ミノタウロスって戦車
とおなじ戦力の幻獣(モンスター)じゃん!
と、慌てたのも一瞬。
『敵戦力の20%をなくせば相手は撤退する』という原則はガンパレと同じ。
ガンパレでまじめに本田先生の授業を受けてた人は知ってるよね?
ところが手榴弾はさっき使っちゃったのでA1134の武器は突撃銃くらい。
まともに正面から攻撃したんじゃ攻撃力がぜんぜん足りない。
そこでまた、ガンパレルールを思い出してみる。
敵の側面や後部を狙えばダメージが通常よりも大きい。
敵部隊の側面に走るA1134隊長。囮になってミノタウロスの向きを変えさせる!
待機していた残りの部隊、ミノタウロスの側面、30mに一気に前進!集中砲火!
中にはハンドガンで二丁拳銃なんてキャラもいましたが…………どーん。
ガンパレファンならご存じの「1ビットずらし攻撃」を彷彿とさせる作戦で、無
事にミッションクリア!
「やー。弾を使わない戦闘っていいね-」
芝村SDの言葉に顔をほころばせるプレイヤーのみんな。
「そういえばさっき別動隊が天神山で見たゴブリンの群れだけど」
ああ。確か、“何かを建築中”のゴブリン達がいたんだっけ。作戦的に無視したけど……
「加藤が写真を撮ってた。建築物じゃなくて、そこの空の写真。こう、光で丸く
雲が切り取られてね……」
……げっ!!それってもしかして、ワールドタイムゲートとか言うやつじゃないで
すか?!
「と、いう所で次回に続く。お疲れ様でした~」で、第1回は謎を残して終了。
電源を使わず、データと言葉と単純な計算だけでこれ程までのゲーム体験が出来
るなんて、アナログゲームって侮れませんね。
プレイヤー同士が顔を合わせて(ゲームとはいえ)難問、困難に立ち向かう。
貴重と言えばそうなのですが、そういう価値を意識する以前に、「あ~、なんか
いいなぁ」と思ったのでした。
と、いうわけで。Aマホガンパレ体験会の第2回開催は10月になるようです。
惜しくも参加できなかった方は是非この機会を。縁があったら開場でお会いしま
しょう!