第二回レポート 東 恭一郎さん

ガンパレ体験会#2 レポート

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『起 ~ここは天草、私は何、あいつらは誰~』

全部で4回開催予定のガンパレ体験会。6月に続いて2回目の開催です。

今回7名の新規参加者を迎え無事開催されることになりました。

まずは、前回参加者さんたちは休憩(という名の戦況相談)をしてる中、

新規参加される方々に事前にキャラクターが配布される方式についての説明が芝村さんからされ、

新規参加の方達は、自分たちで援軍に行く理由を作る事になりました。

西森「みっちゃんとの連絡が取れないんだ」

新規参加の人たちは東基地という陸軍基地に所属するメンバーで、

メンバーの中に天草基地に居る新保美空をストーカーする西森がいたため、

継続参加のプレイヤー達が天草基地を放棄したことを無線状況で察知。

空軍に大変な事になっている事を知らせ、その事態が本当である事を証明するために、自ら救難に行くことになりました。

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『承 ~弾がないのが玉に瑕、でぶごん不発編~』

一方、前回から継続参加の天草基地の面々は、敵幻獣に追い立てられ富岡湾の先へ先へと逃げていました。

これまでの戦闘で、今までもっていた中からさらに残弾が減っています。

前回大活躍だった内藤(でぶごん)は、手持ちの武器全部と車両の72式重機関銃の弾丸を全部うちつくしているほどです。

各班長達は集まり、使える武器の確認、残弾、使用出来る絶技を含めた火力計算を初めています。

ここで取ったのは、かろうじて得た一晩の時間を使い、道路に穴を開け敵の侵攻を遅らせる作戦。

穴に入ったゴブリン達に手榴弾を投げ込み進撃を遅延させ、火を付けて煙でナーガ達の視界をふさぐために戦闘を開始します。

SD「その役は誰がやる?」

梨田「俺たちには英雄が必要だ」

根来「私ですか!?」

部隊でもっとも足の速い根来の活躍と、天草基地での近接戦闘で度胸の据わった隊員達が行う緊張の防衛戦が始まりました。

そんな防衛戦の中、空から轟音が聞こえてきます。空から落ちてくる戦車のシルエット。

「助かった!?」

誰かがそう呟いた数分後の事

「なんの嫌がらせだ!」

そう、落ちてきたのは友軍4人と、88式空挺戦車だったのです。

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『転 ~ヒーローは、この縛られた縄をブチ切らねばならない~』

芝村SD「88空挺戦車ってのは、軽自動車ぐらいのサイズでね」

誰か「うわーっ」

それでも、さすがは戦車。この機関拳銃だけで闘うより、遙かに火力だけは有りました。

160mm砲と残った機関拳銃、友軍の突撃銃、グレネードランチャー、増えた火力で一気に追い詰められていた距離を、

巻き返し始めます。

そして敵は撤退を始めました。

戦闘終了後。泥のように眠った部隊は、気がゆるんだ為やる気を喪失しており、すぐには活動できません。

(PL達は装備の補給が受けられることになり、お買い物タイムです)

部隊が再び戦えるよう、ロールで士気を高める事になりました。

ある人は、その茶番臭い会話の案を作り、また部隊会議が始まりのんびりとした口調で語る班長がおり、

会議もいよいよ大詰めの時でした。

体を縛られた男が会議で発言し始めたのです。

岩名「人は何かに縛られている」

岩名「そう。今の俺たちの状況は、こんな風に縄に縛られているのと同じだ」

岩名「だが、ヒーローならこんな時どうするか、こうやって束縛をぶっちぎるんだ!」

鍛え上げられた筋肉が縄を引きちぎり、全員の心が崩れ落ちる中、

ヒーローは、その戦いをすることを決心したのでした

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『決 ~地雷と手榴弾とジャイアントトード~』

崩れ落ちた心を何とか再生し、冷静に救援の話が始まります。

天草から陸路で抜けることがすでに出来ない為、天草空港を奪還し、救援機にのって脱出しなくてはいけません。

そして、幻獣はローラー作戦でこの天草の占領を進行しており、

天草空港に着くまで見つかって戦闘がはじまるかどうか、ルートの選定が指揮官に任されました。

梨田「この真ん中の山道を通っていきます。」

この選択は正解でした。

海側の道は昨日撃退した敵の増援が進行しており、もっとも危険なルート。

また南側の国道を使うとまた、敵のワイパーに引っかかる所だったのです。

補給された足の速いWDと車両を使い天草基地に接近します。

ゴブリンの警戒網を私たちのおじいさんが使っていた、38式改狙撃銃でなぎ払い、

天草空港奪還作戦が始まります。

敵の配置した地雷に手間取りながらも、手堅い狙撃兵達の狙撃のおかげで、

何とか周辺の対空砲台と歩兵の撃破が終わろうかという時に、

飛行機の整備場に居る超大物を発見してしまう、突入部隊。

SD「平べったくて全長50mは有りそうなカエルがね」

PL「げげーっ!?」

そんな中、部隊に合流せず、はつたか訓練機一人上空偵察していた夏目大樹が、

口を開きました。

夏目「何とか撃破出来そうです。」

彼のはつたかが、中型低抵抗爆弾を搭載していたのです。そして1トライ。

航空燃料がおいてあった格納庫ごとジャイアントトードを綺麗に吹っ飛ばすと、味方の救難機が空港へ着陸。

隊員達は装備を捨て、なんとか飛び上がろうとしています。

『続 ~俺たちの空軍生活はこれからだ~』

SD「ところで、伊達さん。貴方は管制塔に一人残る事になりそうだ」

伊達「えぇー!?」

SD「管制がなかったら飛行機は飛べないからね」

秋津「私がリテルゴルロケットで彼をかかえて飛行機まで飛びます!」

白兵担当として、リテルゴルロケットを持ってきていた秋津神奈が窓を叩き割り、

管制塔からロケットで飛び出す伊達と秋津。

こうして何とか全員が脱出することができました。

あ、そうそう。伊達くんはこのとき、そのりりしさに憧れを感じたそうです。

こうして、1週間もかかってない天草での脱出劇は幕を閉じたのでした。

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「そういえば加藤さんは?」

「さぁ、奪還作戦前にどっか行ったねぇ」

「マジですか!?」

また、彼女とはどこかで出会いそうな気がします