第一回レポート:月松堂さん

第一回体験会にてでぶごんこと内藤誠史郎(ないとうせいしろう)をやらせていただきました、月松堂(げっしょうどう)です。

多分あの場でもっともこのゲームへの知識が少なかっただろうと自負できるくらいですが、まさかあんなことになるとは思ってもみませんでした。色々な意味で。

最初はプレロールドのPC達を見せられてこのキャラはちょっとやりたくないなと思っていました。でも仕方なかったんです。いくらなんでも初プレイで死にたくなかったんです。だからとりあえず何とか鉄砲撃てそうなキャラにしました。

前提条件を芝村SDから聞いた辺りからどんどんやばい方向へ行っている気だけはしていたんです。敵陣のド真ん中に取り残されるわ乗り物は大体使えないわ。

PSで何周もしたあの世界がずいぶんとチートにまみれた楽園だったんだなあとしみじみ感じていました。

説明とキャラ選びが終わってセッション開始、まず担任が逃げて最初のM*。そして死体遺棄から話が始まる。

翌日には一人脱走、捜索で索敵要員がほぼ出払い、戦闘になってしまいました。ここまで自分はにぎやかしにいるだけで他のキャラの動く様を楽しく見ていればよかった状態でした。

「すぐに面白くなる。」SDのこの発言が楽しみであり怖くもありました。

突然上がった煙、ボロボロのヘリ、PS版じゃ聞いたことも無い規模の幻獣の群れ、一気に地獄に叩き込まれた気がしました。経験者による達成値計算もギリギリ届かず、わりとやばいなーと思っていたとき、SDからある一言が出ました。

「今いる面子で兵士としての訓練、教育を受けたものはいるか。」

他にも何人かいるだろうと思ったのと自分の班五人なら自分だけだろうということで手を上げました。一人しかいなくて「じゃ、でぶごん」と指名されました。ここで一笑い、田舎って時々残酷なニックネームが横行するもので。

とりあえずキャラシートから理由付け、「秘密の部分:秘密の特訓」「趣味:小物収集」を今思うとかなり無理矢理組み合わせて「拳銃とか銃器収集が高じて訓練を受けたことがある」と言う形にしました。

訓練時代、チョウ・ユンファ気取って二挺拳銃を模擬戦に使いボロボロ、生前の教師(そういえば名前も分からずいなくなった)に咎められ、もう一回機拳銃で同じことやって全く同じコマ割りで咎められ、三度目で気付く。教師の口調から某安西先生が出たので手持ちの小道具で笑いをかっさらいました。

戦闘開始、篭城戦となった教室では二挺拳銃でヒトウバンに銃撃食らわしていたデブが十秒後にはクラスメイトの車椅子を引いて退避させている画が出来上がりました。男女だったら多分恋が生まれていただろうに残念ながら男同士、ああ美しき友情かな。・・・畜生。

結果無事戦闘終了。ヘリに乗ってた疫病神こと加藤ミチルさんが加わり、6月7日のセッションも佳境に入りました。

とりあえず早朝大人の女性を覗かんとした面子が罰を食らい、基地の場所が割れて逃げたはずなのに逃走先に敵がいすぎて引き返し、次の日また退避したらどん詰まりで大量の幻獣がいるわ今度は何か建設してるわ。その間加藤さんカメラ使いすぎて危うくこちらの居場所が割れて消し飛ぶところでした。

とりあえず敵のいない方向に行ったらまた戦闘。今度はキメラもいる。士魂号なんていない。煙幕も無い、てかこの段階でウォードレスも無い。もし見つかったら首から上が無くなる最悪の事態。今回も経験者に助けられました。そして森の中で起きるもう一つの二挺拳銃伝説。しかしこっちでも本人以外にとっての奇跡が起きました。

キメラの旋回速度の遅さが災いして向きが若干足りず移動の判定をさせられることに。一人のキャラクターシートを何人かで眺めてウンウン唸ってるところでなにげなく自分のもう一つの兵科の技能として「誘導5」を出しました。歓声上がったけどそこまで忘れられるか、オペレーターの兵科。

今度は機銃座から激を飛ばして機関銃を撃つデブ。偵察係はさっきの車椅子のPCこと藤原寿老。何だ、セットか何かか。

最後には天草の空に幻獣が作った建造物の辺りから魔法陣ができたところで話は終了。まだ地獄が終わっていない。

そんなこんなでプレロールドキャラクター製作者の予想を超えたらしい運用をしていくらかの伝説ができた最高のセッションが終わりました。ハンパない絶望と爆笑が入り混じった数時間でした。もうこのキャラを他人に渡したくないので次回もよろしくお願いします。以上、A1134ウイングスラビット部隊第一分隊二班、内藤誠史郎こと月松堂でした。