逆放射トラバース


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2021/11/28 旧サイト変換

逆放射トラバースは座標値が分かっている「点」を現場に設置(復元)するための測量で、測設と呼ばれる事もあります。

  1. トータルステーション(以下TSと略す)を既知点(座標点が既知で現地に杭等が存在する点)にセットします。TSをセットした点を器械点と呼びます。

  2. 器械点と復元点の2点の座標値で、器械点ー復元点の距離と方向角を求めます。

  3. 器械点とは別に既知点があるときは、その点を後視点(取付点・バック)とし、器械点ー復元点の距離、後視点からの夾角を求めます。

この操作例では土木現場で一般的と思われる後視点がある例で説明します。

計算手順

  1. 座標登録で3点の座標値を登録したのでそのデータを使います。座標を登録していない方は座標登録のページの説明にしたがい、座標登録をおこなって下さい。

  2. GioLineを起動する。起動方法をご参照下さい。

  3. 最近開いた座標簿から、1で登録した座標簿(Giotest.db)をクリックします。

  1. 確認表示が出るので[ はい ]をクリックします。

  1. GioLineのメイン画面が開きます。(下図の座標簿のフォントサイズは14pに変更されています)

  2. [ST・逆トラバース]の中の[逆放射]のページが開きます。

  3. 座標簿には3点登録されています。

  1. メイン画面右上隅の最大化ボタンをクリックして GioLine を全画面表示にしてください。

  2. 画面が高解像度のPCをお使いの方はしなくてもかまいません。メインウイドウ最上部のタイトルバーをドラッグすることでメインウインドウを移動できます。

  3. 注:説明ではキャプチャー画像が大きくなるためメイン画面を最大化していません。

  4. 逆放射の条件

  5. 点番 点名

  6. 器械点:1 T-1

  7. 後視点:2 T-2 (画面上は方向点)

  8. 求 点:3 T-3

  9. 点番入力による計算

  10. 器械点の点番をキーボードで入力します。

  1. Enter]を押すと器械点の点名・座標値が表示され、フォーカスが方向点の点番に移動します。

  1. 方向点の点番: 求点の点番: を入力します(入力後は必ず[Enter]を押します)。

  2. フォーカスが[ 計算 ]に移動するので、[Enter]を押します。

  3. 注:フォーカスがボタンにあるので、マウスで[計算]をクリックする必要はありません。

  1. 計算結果が表示され、記録簿にも結果が記載されます。

  2. 注:距離が小数部4桁になっていますが、これは距離の小数部桁数指定が4桁になっているためです。

    1. フォーカスが[ 次の点 ]に移動します。[Enter]を押します。

    2. 求点の点番にフォーカスが移ります。

      1. 点名入力による計算

      2. 点番を入力せずに[Enter]を押すと点名入力にフォーカスが移動するので T-3 を入力して[Enter]を押します。

        1. フォーカスが[ 計算 ]に移動するので、[Enter]を押します。後は点番入力と同じです。

        2. 座標値入力による計算

        3. 点番、点名に何も入力せずに[Enter]を押すとX座標値入力にフォーカスが移ります。座標値を直接入力して逆放射計算ができます。

        4. ここでは求点に、X:111.111 Y:888.888 を入力してみます。

          1. Y座標値を入力し、[Enter]を押すと、入力した求点座標値が座標簿へ自動的に追加され、フォーカスが[計算]ボタンへ移ります。[Enter]を押すと計算が実行されます。

          2. 座標簿からの入力

      1. 器械点等を座標簿で指定して入力することができます。

      2. 例えば、点番を器械点にしたいときは、

      3. 1.座標簿で点番の行をクリックする

      4. 2.マウスを右クリックすると「プルダウンメニュー」が出るので、「器械点に入力」をクリックする

      5. 3.座標簿のデータが入力ボックスにコピーされる

      1. 入力履歴からの入力

    1. フォーカスが点名の入力ボックスにあるとき、マウスを右クリックすると入力された点名の履歴がプルダウン表示されます。そこから点を選択してクリックします。

    2. 注:履歴はGioLineを終了するとクリアされ次回の起動時には反映されません。

    1. プロット画面からの入力

    2. 逆放射トラバースは対象外ですが、プロット画面上で逆放射計算ができます。こちらの「参考」をご覧ください。

    3. 逆放射(表)では可能です。

  1. 器械点からの距離を指定して自動計算する

  2. 求点を指定せず、器械点から指定距離内の座標点を座標簿から検索して自動計算します。

    1. 連続した点番で自動計算する

    2. 求点の開始点番、終了点番、ステップ(初期値:1)を入力すると自動計算します。

主なエラーメッセージ

入力された点番や点名のデータが座標簿に登録されていない時

[計算]に必要なデータが入力されていない時

参考事項

  • 逆放射トラバースで器械点と後視点に同一点を指定すると夾角ではなく求点方向角が出力されます。

  • 点名の英字は大文字と小文字は別な文字として扱われます。T-1 と t-1 は別な点として登録されています。

    • 逆放射(表)の 動 画 (制作 Akira Usui 氏)