Google App Engineとは、Googleのインフラを使用したスケーラブルなWebアプリケーションを開発するための技術です。この章では、Google App Engineを構成する技術要素と、Google App EngineでWebアプリケーションを開発するために必要な環境の構築方法について説明します。
(TODO)
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PythonでGoogle App Engineを開発するために必要なものは、次のとおりです。
Python 2.5
テキストエディタ
App Engine SDK (Google App Engine SDK for Python)
Java版ではこれらのシンプルな構成に変わり、eclipseを使った開発環境の構築について説明しました。しかしPythonでは以下の理由により、このシンプルな構成で開発を行うことにします。
Pythonで決定的なシェアを持っている統合開発環境が存在しない
Googleのドキュメントでも、Pythonの開発環境の指定や推奨をしていない
日本のPythonistaは、コマンドラインに十分慣れている人が多いと予想される
ここではPythonとGoogle App Engine SDKのインストールを行います。
Pythonは新しいバージョンが登場していますが、Google App Engineで対応しているPythonのバージョンは2.5系です。2.7系は最新のGoogle App Engine(1.5.5)でも実験的な位置づけとなっています。そこで、以下のURLからWindows用のPythonのインストーラをダウンロードします。
上記URLを開いたら、"python-2.5.4.msi"をダウンロードして実行します。「スタートメニュー - すべてのプログラム」に"Python 2.5"が表示されたら、インストールは成功です。
App Engine SDKは、以下のURLからダウンロードします。
上記URLを開いたら、"GoogleAppEngine-1.5.5.msi"をダウンロードして実行します。「スタートメニュー - すべてのプログラム」に"Google App Engine Launcher"が表示されたら、インストールは成功です。
Google App Engine SDKには、開発サーバの起動やアプリケーション環境へのデプロイを行うためのコマンドが用意されています。しかしこれらのコマンドを直接入力しなくてもよいように、専用のランチャーが含まれています。スタートメニューから、"すべてのプログラム - Google App Engine Launcher"を選択してください。すると次のようなランチャーが起動します。
ランチャーが起動したら、"Edit - Preference"をクリックしてください。そして以下の四つの設定を行います。
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本章では、Google App Engineを構成する技術要素と、Google App EngineでWebアプリケーションを開発するために必要な環境の構築方法について説明しました。第2章からは、実際にWebアプリケーションを作成する中で、Google App Engineが提供する機能の使い方について説明していきます。