<第37回定例研究会>
日時 2026/2/28(土)14:00~17:30(予定)
場所 法政大学 市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー11階 BT1100教室
合わせてオンラインでも実施(詳細はメール後半に記載)
参加費:無料
※対面参加希望の方は資料印刷の都合上,2/25(水)までに参加フォーム( https://forms.gle/Sj94qSh4fPFsghEX6 )にご登録頂けますと助かります。
(オンライン参加希望の方は2/27(金)までに登録をお願いいたします)
プログラム
〇研究(計画)発表 3件(敬称略,お申込順)
●小國 晴香(広島大学大学院人間社会科学研究科 大学院生)・藤木大介(広島大学)
タイトル:読解中に構築しようとする整合性の種類に関する探索的検討
要旨:
読み手は目的やテキストの特性に合わせて,どのような文章中の情報に関するつながりやまとまり(整合性)をどの程度形成しようとするかを変化させ,それに合わせた理解プロセスを生起させることで柔軟に理解表象を形成することができる。このような読解中に形成しようとする整合性の種類と強さは整合性の基準(Standards of Coherence: van den Broek et al., 2011)と呼ばれている。しかし,先行研究で挙げられている整合性の基準の種類(指示的,因果的,空間的等)についてはまだ十分に検討されておらず,文章理解のメカニズムを正確に捉えられていない可能性がある。そこで本研究では整合性の基準の種類を明らかにするために読み手が読解中にどのような整合性を形成しようとしているかを探索的に検討する。実験では発話思考法により読み手の心内の過程を引き出し,それをKJ法によって分類した。結果としては,先行研究で挙げられた種類の基準は概ね見出され,既有知識との統合という新たな基準も見出された。
●Trần Nguyễn Bảo Vy(トラン グエン バオ ヴィ)(法政大学大学院人文科学研究科 大学院生)
タイトル:日本語形態素意識テストの新概念命名タスク――日本語母語話者とベトナム人日本語学習者の比較――
要旨:
形態素意識(MA)は語の形態的な構造を知って,それらを操作する能力である。日本語MAを測定するための7つのタスクが含まれるテストが作成された。屈折と派生,複合に関するタスクがあり,本発表は複合のタスクの一つである新概念命名タスクに焦点を当てている。このタスクでは参加者に実在していない新概念を描写する質問に含まれる自由形態素を使って新概念に名前を付けさせる。新概念の名付け方について日本語母語話者(NS)の回答を調査した結果,言語学の理論上の語形成ルールに従った回答は最も多かったことを確認できた。それらの回答は3点,語順が正しいが不要な要素が含まれる回答は2点,語順が間違っている回答は1点,無回答/無関係の回答は0点という基準でベトナム人日本語学習者(VJSL)の回答を採点した。その結果,3点の回答数はNSより有意に少ないとわかった。また,VJSLの1点の回答数はNSより多いと予想したが,有意な差はみられなかった。
●石原 雅子(関西外国語大学)
タイトル: 初読後のアダプテーションが促す意味生成――「反応の焦点」と「反応行為」に着目した感想文との比較分析――
要旨:
国語科の読むことの指導では,個―協働での意味生成をいかに促すかが問われている。今回は,初読後の「アダプテーション(物語創作)」が促す意味生成の実態について,「感想文を書く活動」との比較により検討した。大学生42名による①感想文および②物語創作の差異に関する記述を対象として,記述内容をアイディア・ユニット(IU)に区切り,各IUを「反応の焦点(主部)」および「反応行為(述部)」に分割し,作成したカテゴリーに基づき分類,集計した。その結果,①では「自己の反応」への焦点化と直接的な表出が主となる一方,②では焦点が「成果物」や「読み手」に拡張し,「元作品」の理解を土台とした創造が促される実態が明らかになった。このことは,初読後のアダプテーションが意味生成をどのように支援しうるのかについて示唆を与えるものである。今後は,本結果も踏まえ,アダプテーションによる意味生成の過程をより詳細に分析していきたい。
※口頭発表お1人60分(発表30分,質疑30分程度,※発表順は当日決めさせて頂きます)
会場案内(対面)
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法政大学市ヶ谷キャンパス
ボアソナードタワーは,市ヶ谷キャンパス内の26階建てのビルです。
エレベーターはオレンジ(低層階用)と青(高層階用)の2種類あります。
どちらもご利用できますが,青いエレベータの方が便利です。
そのまま直接,11階のBT1100教室までお越しください。
守衛所等で受け付けなどは必要ありません。
なお,緊急の連絡先は,03-3264-9382(福田由紀研究室直通),
03-3264-5024(実験室付属の準備室)です。
https://www.hosei.ac.jp/ichigaya/access/
https://www.hosei.ac.jp/ichigaya/gaiyo/map/
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会場案内(オンライン)
所定の日時に下記情報に沿ってご参加ください。
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Zoomミーティング
トピック: ディスコース心理学研究部会 定例研究会
URL: https://hosei-ac-jp.zoom.us/j/87328120263?pwd=Be4VakTbkhzaQm3HajJIcubNDeiqog.1
ミーティング ID: 873 2812 0263
パスコード: 516660
※当日はお名前(スクリーンネーム)を本名にしてご参加をお願いします
※参加者名簿作成のためご参加後にチャット欄にお名前とご所属の記入をお願いします
※ご参加について事前のお申し込み等は必要ありませんが,Zoomミーティングについて
不明な点がありましたら事務局(chika_chofugaoka☆yahoo.co.jp)までお問い合せください。
※※事務局アドレスは☆を@に置き換えてください。
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問い合わせ先:
学習院大学 梶井直親
E-mail: chika_chofugaoka★yahoo.co.jp ※★を@に置き換えてください。