・ 日時:2015年9月12日(土)13:30~17:00
・ 場所:法政大学 ボアソナードタワー11階 BT1100番教室(下記会場案内をご参照下さい。)
・ プログラム
1)開会あいさつ 13:30-13:35
2)研究(計画)発表(一人につき,研究発表30~40分+質疑応答50~60分,敬称略,発表順は変更の可能性あり) 13:35-16:55
★浅見紫織(国際基督教大学)
<タイトル>
Anaphoric Resolution of Unheralded Pronouns in Second Language Comprehension
<アブストラクト>
第一言語では,指示対象が遠く離れているunheralded pronouns(不意打代名詞)について,その対象のアクセス可能性を高めることができる。この研究では,第二言語学習者がunheralded pronounsに関連する概念のアクセス可能性を高めることができるかを検討しようと考えている。
実験方法はGreene, Gerrig, McKoon & Ratcliff (1994)に準ずる。実験対象者は日本人英語学習者と英語母語話者である。使用する文章は12文で構成し,メインの登場人物2人とターゲットの登場人物が表れるイントロダクション5文,代名詞と指示対象が1-2文程度離れたconcept presentと5-6文離れたconcept absentの二種類の中盤4文,メインの登場人物が再び出会う再会文,unheralded pronounを含む代名詞文,そして結末文に分けようと思う。実験1では代名詞文の一文前で,実験2では代名詞文の後でプローブ反応課題を行う。プローブ語はターゲットの登場人物の社会的役割(cousin,やteacherなど)である。
第二言語学習者はずっと前に提示された情報へのアクセスに困難が考えられる。したがって,代名詞文の前後のプローブ語への反応時間および代名詞文の読み時間はconcept presentよりもconcept absentの場合に遅くなると予想している。
*発表は日本語,研究計画の発表となります。
★岡隆之介(京都大学)
<タイトル>
比喩表現に及ぼす話し手-聞き手の情報関与
<アブストラクト>
比喩表現に関する多くの先行研究は、比喩表現の産出や理解において文脈が重要であることを主張してきたにもかかわらず、社会的な文脈が比喩表現の産出や理解にどのように影響するかを明らかにしてこなかった。本研究では社会的な文脈の一つである「情報に対する関与(岡本, 2000)」に注目し、情報に対する関与が比喩表現の産出(研究1)や理解(研究2)にどのように影響するかを検討した。研究1から、話し手が聞き手にネガティブな感情状態を伝える場合に、情報に対する関与が低い聞き手に対して産出される比喩表現は、関与が高い聞き手に対して産出される比喩表現よりも、よりネガティブであることが示された。また研究2から、聞き手が話し手のネガティブな感情状態を受け取る場合に、話し手の情報に対する聞き手の関与の有無によって、比喩表現のネガティブさが影響したが、その方向性は主題によって異なる傾向を示す可能性が示された。
*研究結果の発表となります。
3)懇親会(自由参加)
・ 研究会参加費:無料
・ 懇親会参加費:実費あるいは会費制
会場案内:
法政大学市ヶ谷キャンパス
ボアソナードタワーは,市ヶ谷キャンパス内の26階建てのビルです。
エレベーターはオレンジ(低層階用)と青(高層階用)の2種類あります。
どちらもご利用できますが,青いエレベータの方が便利です。
そのまま直接,11階のBT1100教室までお越しください。
守衛所等で受け付けなどは必要ありません。
なお,緊急の連絡先は,03-3264-9382(福田由紀研究室直通),
03-3264-5024(実験室付属の準備室)です。
http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/access.html
http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/campusmap.html