◎パーキンソン病患者に対する認知神経リハビリテーション(2015.4/21)

Neurocognitive Rehabilitation in Parkinson’s Disease with Motor Imagery: A Rehabilitative Experience in a Case Report

Federico Zangrando, et al.

パーキンソン病を罹患した50歳の女性に対し、週2回計3ヶ月の認知神経リハビリテーションを実施した。症例の症状としてすくみ足・振戦・動作の緩慢さがみられていた。バランスと転倒リスクの評価はTinetti Balance and Gait Evaluation Scaleを使用し、疼痛の評価は Unified Parkinson’s Disease Rating Scale (UPDRS)を使用した。評価は認知神経リハビリテーション介入前(T0)、3ヶ月の介入後(T1)、介入後3ヶ月後(T2)の計3回実施した。1回の介入は1時間実施し、認知神経リハビリテーション規則によって管理された(歩幅に対しての介入と支持期に対しての訓練を実施)。T1ではT0と比較し、バランスと転倒リスクの評価と疼痛ともに改善がみられ、T2でも効果は持続した。肯定的な視点で捉えると、認知神経リハビリテーションによる訓練は、パーキンソン病患者に対して効果的なアプローチとみなすことができる。

(文責:濱田)

原文URL:http://www.hindawi.com/journals/crim/2015/670385/