あとがき


  それぞれのあとがきをまとめました。

  先に読んでも、後に読んでも。


少女とぬいぐるみ  櫛木

今回は私の見通しの甘さなどにより、中々執筆に充てる時間が確保出来ず、已む無くこの様な短い作品となりました。物語としては、淡々とした進行の中に少しの苦味が感じられる童話、という形を目指しました。


愛と閑話  S・H

 物語の過程を書くことが苦手なので、今回は兎角踏ん張って「過程を描くこと」を意識してみました。こういった、何でもなさげに見える描写から得られる風合いや質感があると思っていて(事実、自身が文章を楽しむときのポイントともしています)、書いていてとても楽しかったです。ただ意識しないと結果ばかり書きたがり、「過程」を表す体力があまりにないなと痛感したので、その点は今後の課題としていきます。

 読んで下さり、ありがとうございます。


うろおぼえレシピ  蓼野 肇

 文芸四季に所属してから初めて誰かに見せるための話を書きました。

 とは言ってもまだまだおはなしを作ることに慣れておらず、短いエッセイという形になりました。スウェーデンの寓話、昔読んだ小説、大好きなコントを題材に普段ぼんやりと思っていることを書き起こした3本です。秋には物語を書けるよう準備していきたいと思います。

 今年度からようやく大学祭での部誌頒布、公開が可能になります。よければまた、教場に足を運んで文芸四季の活動を覗いてみてください。