著者 京極 夏彦
3.7 5つ星のうち 14 カスタマーレビュー
ダウンロード 文庫版 オジいサン (角川文庫)無料 ePub京極 夏彦ダウンロード文庫版 オジいサン (角川文庫)Ebook京極 夏彦 - 益子徳一(72)は独り暮らし。誰かに「オジいサン」と優しく呼ばれたことを思い出したり、ゴミの分別で悩んだり、調子に乗って妙な料理を作ったり。あるがままに生きる徳一の、ささやかであたたかな一週間
以下は、文庫版 オジいサン (角川文庫)で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 「お爺さん」でもなければ、「オジイサン」でもなく、「おじいさん」でもない。「オジいサン」がタイトルだ。「い」にアクセントがあり、問い詰めるわけではなく、揶揄する感じでもなく、爽やかな印象とでもいうか、低学年の子供が公園で主人公益子徳一(72歳・独身)にそう声をかけ、忘れ物を指摘したのだ。それをタイトルにしている。にしても、このタイトルで本を読みたい、買いたいと思うだろうか。書き手が京極夏彦だから辛うじて手を出すぐらいだろう。私が若かったらまず買わない。50歳の京極が72歳の老人の心境を書くには無理があるのではないか。内容は地デジや携帯の事から、老人が住みにくい世の中になった様子を淡々と述べていくのだが、このぐらいの年齢なら、このぐらいの理解しかしないだろうという発想が切ない。また本来悩むべき身体の老化や、独り身の行く末、この辺りの心境が描写されていない。老人の表層的なスケッチを見ているようで、軽い。しかし、あの「絡新婦の理」を書いた京極夏彦なので、一応最後まで読まねばと思った。たしかにラストはほのぼのとした余韻を残すが、それならもう少し人情話的なものを増やして、ストーリーそのものは圧縮し、3〜4編の短編集にして、タイトルも「オジいサン」という名称に拘泥する気持ちは分るのだが、ここは「益子徳一の日常」・「憂鬱」・「昂揚」と銘打ち、キャラクター的には魅力のある人物だと思うので、シリーズ化を狙えばよいと思うのだが・・・・。 生真面目で理屈屋の益子徳一さん(72歳独身)が主人公。取るに足りない思考を繰り返す日々、ほとんど変わり映えしない慎ましい毎日、波瀾万丈とは程遠い平坦な日常。それにも関わらず4日・5日目くらいになると、自然と涙が流れるではありませんか。自分でもどの一節で、どんな内容に涙腺が刺激されたのか、まったく分かりませんが、6日目ではこめかみが痛くなる程涙腺を刺激され、最後の7日目ともなると嗚咽をあげて号泣。と、ここまで書いたところで、ふと他の方はどうなんだろうと思い、ブログ検索をし感想を読んだところ、びっくりするくらい誰も泣いていませんでした!皆様とても冷静でいらっしゃいました!という訳で星5つは「おすすめ度」ではなく「個人的嗜好度」です。京極作品を読んだことが無いという方には、百鬼夜行シリーズや巷説百物語から読むことをオススメします。 Tags:文庫版 オジいサン (角川文庫)PDFダウンロード文庫版 オジいサン (角川文庫)PDF文庫版 オジいサン (角川文庫)のePub文庫版 オジいサン (角川文庫)ダウンロード文庫版 オジいサン (角川文庫)オーディオブック文庫版 オジいサン (角川文庫)ダウンロードブック文庫版 オジいサン (角川文庫)発売日文庫版 オジいサン (角川文庫)試し読み文庫版 オジいサン (角川文庫)ネタバレ文庫版 オジいサン (角川文庫)amazon文庫版 オジいサン (角川文庫)download文庫版 オジいサン (角川文庫)kindle