1.ブルズアイ
この競技が、全ての競技の基本になります。一番の問題は、プレッシャーとの戦いです。ふだん自宅などで練習するときには、100点が出る人でも本番では、腕の振るえが止まらなくなったり、ガク引きしたりして、練習では撃ったことのない点が出ます。競技時間2分というのは以外と長いです。腕が振るえ出し狙いが定まらないときは、無理をせずすぐに腕をおろし深呼吸しましょう。射撃は、無酸素運動です。15秒以上息を止めていると、目が見えにくくなりますし、集中もしにくくなります。いい意味での開き直りが大切です。
優勝する自分の姿でも想像してポジティブな考えを持ちましょう。
本番に弱い・すぐ緊張してしまう人は、ガムを噛み・笑顔を作りましょう。(サッカーの城選手が、ワールドカップでやっていたように)メジャーリーグの選手が、試合中にガムを噛むのも緊張をほぐすためです。
緊張の為につまらないミスを犯しペナルティーをもらったり、セーフティーの外し忘れ、コッキングのし忘れ、弾の入れ忘れ・・・など、本戦ではよく見られます。心配な人は、紙に書き直前に読みましょう。指さし確認しても恥ずかしい事ではありません。よほど上記のミスを犯した時の動揺の方が大きいです。
マッチプレッシャーを防ぐ1番の攻略法は、できるだけ練習会に参加し、知らない人の前で撃つことです。結局慣れしかありません。kホビーの練習会で私がジャッチをする時、ベテランシューターにいろいろ話しかけわざとプレッシャーをかけています。決して私の性格が悪くいのではなく、仲間内で緊張感のない試合を防ごうという親切心からです。(宮原 感謝しろよ。)
攻略法は、撃ち終わった後のフォロースローにあります。エアガンは、トリガーを引いてから弾が出るまで時間が掛かります。トリガーを引いても油断せず、すぐに銃を下す事は禁物。余韻を楽しむよう的を狙い続けてください。
練習は、6時照準では、サイトの動きがわからないので、センター照準でドライファイアーします。的に集中し、照準が常に10点の黒丸から出ないように意識します。ダットサイトを利用すると、もっとサイトの動きがよくわかりより有効です。この練習でガク引きもよくわかります。
2.プレート
この競技の結果次第で優勝が決まると言ってもいいほどです。攻略法は、ひたすら練習し3秒を体で覚えるしかありません。
大切なのは、スタンバイ時のグリップの角度です。サイトを合わせた時の手首の角度のまま腕をおろし、この角度をしっかり覚えましょう。そうすれば、サイトを1秒以内に合わせられるはずです。もう一つ、腕はゆっくり上げましょう。あせって早く上げると、かえってサイティングに時間が掛かります。上方に外す人が、ほとんどです。照準は、センターより1cm下です。左右に外す人は、ガク引きしています。あせらず・ゆっくり・真後ろにトリガーを引くようにしましょう。
練習は、ストップ・ウォッチを使い、スタート・スットップのスイッチをトリガー代わりに使い、競技を意識し練習します。3秒を覚える為には、暇を見つけては繰り返し、体で覚えるしかありません。
3.シルエット
私のもっとも得意な競技です。実力が僅差の場合ここで差が出ます。日頃のデータの蓄積が、ものをいます。
GMでノーマルシリンダー(65m/s)の弾道(5mで、6時照準でサイトを合わせた場合)
6m・・・ 5mm上方に飛びます。
7m・・・10mm上方に飛びます。
8m・・・5mとほぼ同じ所に飛びます。
9m・・・弾速が急激に落ち20mm下方に飛びます。
10m・・・30mm下方に飛びます。
上を参考に
6m・7m・・・的の下の線を狙います。
8m・・・・・・・的の下の線の5mm上を狙います。
しかし、6・7・8mは、わずかな誤差ですので、的の下の線を狙えばかならず当たるはずです。
9m・・・・・・的のセンターを狙います。
10m・・・・・・的の上の線を狙います。しかし、ここで問題が発生します。6時照準の場合、的が隠れてしまいます。その為、カスタムバレルやカスタムシリンダーを使用し弾速をギリギリまで上げたりします。また、私のようにフロントサイトを中空にし、的が見えるように工夫しなければなりません。
私GMの場合(72m/s)は、ダットサイトと同じセンター照準です。基本的に、6・7・8mは、センター。9mは、センターと上端の間。10mは、上端を狙います。
*簡単な攻略法としては、10mだけリアサイトを上げてしまうという方法があります。 注意点は、かならず目印を付けサイトが何mに合わせてあるか確認することです。
*裏技として、サイト全体を銃身から上に離してしまう方法があります。パララックスが大きくなり、弾道が大きく変わりますが、撃ち上げになるので落差が小さくなります。
以上は、撃ち手の技量・初速サイト間の距離・銃身からのサイトの高さにより変わります。かならず自分自身でデータを取り、紙に書き、試合中も目に付く所に置くことをおすすめします。データさえ正確なら運が良ければ満射です。
APS-3もまた同様に普段の練習によるデータの蓄積が重要となります。