2009年3月21日
マレーシアは多民族で多宗教な国ではありますが、政治や国家体制にはイスラム教が大きく関わっています。各州にイスラム世界における君主である「スルタン」が存在し、立憲君主制の重要なポジションを担っているそうです。
マレーシア社会におけるイスラムの影響というのは、追々気付いていくのですが、
最初は、女性の服装とか、街並に映えるモスクの存在から感じ取ることができます。
クアラルンプールに到着し、案内人のナジブが、まず連れて行ってくれた所が、国立モスクでした。ナジブが来日した時、日本の寺・神社を見て感銘を受けたので、私達にも、マレーシアの信仰の象徴といえる場を案内したかったようです。
観光客等の信者以外の人がナショナルモスクの敷地に入れる時刻は限られています。その際、女性は長袖長ズボン、頭〜首元をストールで覆うようにしなくてはなりません。また、全員、入口で靴、靴下を脱ぎ、手足を清めます。信者以外は礼拝場には入室できませんが、周辺の回廊部分から中の様子を見ることは可能です。
イスラム教の礼拝時間は、その日の太陽の位置で変化します。寺院にはその日の太陽の位置と時刻を示す時計が設置されていました。最近ではインターネットでお祈りの時間がチェックできるようになっているそうです。
国立モスク(National Mosque)
白い壁に鮮やかなブルーの屋根。美しい幾何学模様のスリット。
白く天に向かう塔。
入口で手足を清める。
礼拝場は信者のみ入室可。その周辺には美しい回廊が築かれている。
礼拝の時間を示す時計。
美しい模様が施された広い礼拝室。
仏教やキリストのような偶像崇拝はせず、メッカの方向を示す標を目安にお祈りします。