万博のレガシー
大阪は古くから商都として発展し、水運や鉄道などのインフラ整備を通じて日本経済を支えてきました。特に1970年の大阪万博は、科学技術や文化の最先端を体感できる歴史的な催しであり、その成果は高速道路や鉄道網、文化施設など今日の都市基盤にも受け継がれています。
今回の大阪万博訪問は、そのレガシーを実際に感じ取り、歴史やインフラが未来社会へどうつながっていくのかを考える貴重な機会となりました。
1日目 新梅田シティ de エコツアー
企業講話
地域の企業や施設の取り組み(SDGs、災害対応、CO₂ 削減など)を説明 していただきました。
MACHINE ZOO見学
ビル地下の非公開エリアにある機械室では、建物のエネルギー供給や非常用電源、CO₂管理の仕組みを直に見ることができ、都市インフラと環境技術との接点を理解する機会になりました。
里山・中自然の森の散策
新梅田シティ内に整備された「新・里山」や鎮守の森など、都市の中に自然と生態系を取り込む試みを体感しました。
空中庭園展望台
ツアーの最後にはスカイビルの展望台にも立ち寄りました。大阪市街を一望することができ、昼間のビル群の迫力や遠くの山並みまで見渡せる景色は圧巻でした。
2日目 大阪万博(自主研修)
大阪・関西万博をテーマにした班別自主研修では、生徒たちが自ら計画を立て、現地での学びを深める体験を行いました。各班は事前に調べた内容をもとに、会場の特色や未来社会に向けた技術・デザインの工夫を探究。実際にパビリオンを巡る中で、エネルギーの循環や環境保全、最先端の医療やロボット技術など、多様な展示を目の当たりにしました。現場で感じた「本物」の迫力は、教室での学習だけでは得られない貴重な刺激となりました。
3日目 3大水門インフラツーリズムクルーズ、大阪城見学
津波高潮ステーション見学
津波や高潮などの自然災害がもたらす影響を科学的に学ぶことができました。施設内では模型や映像を使った説明があり、波の高さや浸水の様子を実際に体感することができました。
3大水門クルーズ①
普段は近くで見ることができない巨大な水門を、船の上から間近に観察することができました。船は河川と海が交わる地点を進み、水門の開閉や潮の流れを実際に見ることができました。
3大水門クルーズ②
クルーズ中は、水門周辺の景色や港の様子も楽しむことができ、都市と自然の関わりについて考えるきっかけになりました。
大阪歴史博物館、大阪城外観見学
大阪歴史博物館で大阪の歴史や町並みを学んだ後、大阪城の外観を見学しました。天守閣や石垣の迫力に感動し、歴史への理解と興味を深める貴重な体験となりました。
4日目 万博記念公園レガシーツアー
最終日は大阪・万博記念公園を訪れ、「レガシーツアー」に参加しました。1970年の大阪万博の会場跡であるこの公園は、太陽の塔をはじめ当時の記憶を今に伝える貴重な場所です。ツアーでは、博覧会の展示や資料を通して、半世紀以上前の人々が抱いた「人類の進歩と調和」というテーマを学びました。
当時の技術や文化交流の様子を知ることで、日本が大きく発展していった時代の熱気を実感できました。また、公園内に広がる豊かな自然も印象的で、環境と人間社会のつながりを改めて考える機会となりました。過去から未来へとつながる「万博の精神」を感じ取った今回の体験は、生徒一人ひとりにとって大きな学びとなりました。
ワークショップ
1日目の夜と3日目の夜に、充実したワークショップを行いました。
1日目は斎藤教頭先生から万博のレガシーに関する講話をいただき、万博の意義や歴史を理解するとともに、その背景にある思いを学びました。その後、万博自主研修の事前指導として、各自が調べた興味あるパビリオンを発表し合い、互いに情報を交換しながら翌日の自主研修に備えました。
3日目は、実際に万博を体験したうえで「未来の万博」を考える班別ワークショップを実施しました。今の万博会場を将来どのように活用できるかを話し合い、大阪で学んだ治水事業の取り組みも踏まえて、新たな万博のあり方を創造的に構想しました。こうした学びを通じて、万博を単なるイベントではなく「社会課題を考える場」として捉える視点を養うことができました。