3DCAD: Fusion360
まず、3年間のITを復習、次に今年度の探究を紹介、最後に本日のテーマを説明しました。テーマはなぜ商品は売れるのか?です。商品が売れる過程を考えて、そこから消費者の目線から製造者としてモノづくりをしていきます。その際、重要なのは、製造者が買って欲しい、消費者が日々困っていることの「共感」!それゆえ、今期は「伝わるモノづくり」をやっていきます。そして探究DAY(IT展)でプロトタイプ(製品の原型)を展示していきます。ミッション、業界、アウトプット(模型、3DCAD、アプリ)をもとに4~5名のグループをつくり、IT展に向けたテーマを話し合いました。また、授業の合間で、3DCADのためのソフト(Fusion360)の練習をしました。
役割ドーナツとコトづくり
先週の授業の振り返りを行いました。➀物がモノが売れるまでのプロセスとは?、➁7月のIT展に向けての段取りを再度説明しました。今日の授業の目標は「課題の分解と深化」、つまり、解決すべき本質的な問題を探すことです。商品とは、購入者の要望に基づき、製作者・販売者が作っていくものです。それゆえ、現代社会における課題(購入者の要望)を知ることが大切です。生徒たちはまずグループで様々な課題を出し合い、共有、それらを話しあって、テーマを1つに絞りました。次に、生徒たちが選んだ課題を「生成AI」や「Anews」を用いて情報を補っていきました(中学3年生の知識をこえる知識・情報を得るために)。そして、最後にグループの進捗状況(必ずしも完璧でないもの)を発表して、今回の授業は終わりました。
役割分担から制作へ
教員からIT展のポスター案を提示、生徒たちに自分たちの作品をどのようにお客さんに見えるかをイメージさせました。ポスターには、キャッチコピー、業界とそのミッション、ペルソナ、リアル、インサイト、コンセプト、プロトタイプ、変容、9コマシナリオ、企業名など11の要素を入れます。多岐にわたるものを生徒たちはリーダー、リサーチャー、クリエイター、コミュニケーターなどの役割を決めて、作業に取り掛かりました。授業の中で、➀テーマは決まっているが、それが現在必要とされているか、アイデアが現実的かなど課題のところでとどまっている班、➁ポスターの中の構成は完成したが、製品に未着手の班、➂課題が決まり実際に製品を作る班など、生徒たちは次回の授業で、ある程度の進捗状況を発表出来るように、作業に没頭していました。
プレリリースからの制作
授業の前半はプレリリースの時間。今までの授業で、どのような課題を考え、どのような発想のもとにその製品を作ったのか、プロトタイプでこだわった点などを、他のグループに発表し、それに対して他グループから意見をもらう。聞き手がコンサルタントとなり、制作者である生徒へ提案する。授業の後半は、先回の続きで、自分たちの製品を作っていきます。その際、他のグループからもらった意見をもとに、その製品をブラッシュアップしていきました。生徒たちは自分たちのアイデアを徐々にカタチにしていきました。授業の最後は、➀今回の作業で何をしたか、②その作業に際しての問題は何か、➂次回に向けてやることなど、それぞれのグループの進捗状況を発表しました。多くのグループは製品に向けて作業をしていましたが、ポスター作製まで進めていませんでした。1学期の授業はあと2回、グループ内で役割分担して、IT展までの完成を目指していきます。
IT展に向けて
授業の始めは、本時の内容やIT展までの準備(ポスターの印刷やプロトタイプの提出日)などを説明。また、IT展で発表するメンバーや製品のタイトルなどをスプレットシートに登録していきました。その後は完成に向けて作業を開始しました。一部のグループは加工技術室でプロトタイプの製作を急ピッチで行い、大多数のグループはロボット技術室でポスターの作成を行っていました。特にポスター作成で重要なのは9コマシナリオ。消費者が、普段「これがあれば便利だ」と思っていることを、生産者がくみ取り製品を作る、これによって消費者がどのような嬉しい体験ができるか、というストーリーを可視化する手法。これを自分たちのポスターに落とし込んでいきます。授業の最後はKPTを用いて進捗状況を発表。ほとんどのグループがプロトタイプとポスターを完成させていました。後はそれらをIT展までいかに改良していくかです。