木の実・種
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木の実・種:長野県北アルプス山麓
リンクのHTMLファイルは一時的に削除いたしました。後日写真画像でアップする予定です。2019.10.22
植物が次の世代に命をつなぐために花を咲かせ、そのあとに種を作って、落ちた種が土の中で芽を出して成長し、新たな植物が育っていきます。誰でも知っていることですが、素晴らしい仕組みですね。
北アルプス山麓をフィールドに、チョウや生き物たちを追いかけながら時々カメラを持ってぶらぶら歩いていますが、大きな樹木の傍で、小さな新芽が目を出しているのを春になると見ています。
ドングリを拾ってきて家の庭に蒔いたり、友達からいただいた柚子の種をポットに蒔いて、成長を楽しんでいますが、時として木の実やタネの大きさや美しさに見とれてしまうこともあります。
霜が降った早朝の白馬山麓で、まだ日の出前から北アルプスの朝焼けの撮影をしていたことがありました。その時には気づかなかったタンポポの綿毛が、霜でとっても魅力的な花のようになっていたこともありました。画像を確認するまで分からなかったことです。
山道に落ちていた皮を被ったトチの実をよく見ると、きれいに三つに割れていたり、道路ぎわに捨ててあった伐採のヨーロッパトウヒの枝の付近に、長い球果があった時には思わず拾ってしまいました。
鳩時計の振り子としてデザインされたのが、この球果だと知ったのは、それからしばらく後のことでした。そんな発見やら楽しみやらが、この北アルプス山麓にはたくさんあって、それもまたフィールドでの楽しみの一つになっています。
◆ 霜の日のタンポポの綿毛11月-149:長野県北アルプス山麓白馬村
この日は、暗いうちに起きて、白馬村に向かったんです。撮りたかったのは、モルゲンロートの北アルプス。
毎回ピンクの朝焼けが撮れるわけではないのですが、山頂が色づいている時間は、ほんのわずかです。
徐々に白々と夜が明けてくるのですが、待っている間って長いんですよね。据えた三脚の上のカメラが凍りそうです。
何枚か夜明けを撮った後、足元のタンポポの綿毛に気づいたのですが、日が差し込むとキラキラキラキラと輝くんです。ほんとに魅力的でしたね。
一本一本の綿毛に付いた霜が朝日によって一瞬のうちに水滴に変わったのか、丸いネックレスのようになりました。拡大して見てください。
◆ 霜の日のタンポポの綿毛11月-143:長野県北アルプス山麓白馬村
霜の降った道路脇の水田のあぜ道には、たくさんのタンポポの綿毛がありました。黄色のタンポポはすっかりしぼんで下を向き、写真には収まりません。
綿毛だけが丸いボンボンのようにシャンと胸を張って上を向いているんです。植物の不思議さを感じましたね。
◆ トチの実3個殻付-20:長野県北アルプス山麓小谷村
秋に北アルプス山麓小谷村の山道を普通に歩いていると、トチの実が落ちていることがあります。小谷村にはたくさんトチの木があり、特産のトチ餅も作っています。
実はアクが強く、そのままではとても食べられませんが、秘伝の方法でアクを抜き、加工するそうです。
◆ トチの実殻付-5:長野県北アルプス山麓小谷村
トチの実は、栗程度の大きさですが、とっても固く、簡単に皮を剥くことができません。
小谷村には野生の動物たちが多いですが、サルやクマたちは、トチの実を食べているのかしらね?
◆ 徳島県のダイオウショウと長野県のアカマツの球果-1
徳島県出身の友人に、大王松と書くダイオウショウの松ぼっくりをいただき、その大きさにびっくりしました。
長野県に普通に生えるアカマツ(赤松)の松ぼっくりと大きさを比較してみました。
山麓の友人の家にもダイオウショウがありましたが、楽しみに育てているのに、葉っぱは20センチ以上伸びて、木も大きく成長したのに、種はならないとのこと。こんな大きな松ぼっくりが信州北アルプス山麓でもできるといいですね。
◆ ヨーロッパトウヒ(ドイツトウヒ)の球果とアカマツの球果-5:長野県北アルプス山麓
ヨーロッパトウヒは、建築材料の木として、北アルプス山麓のあちこちに植わっています。ドイツトウヒとも言われ、別名クリスマスの木と言うようです。
大きくなった木には鳩時計の下に付いている、あの松ぼっくりがたくさんなっています。
木の下で松ぼっくりを拾うこともできますが、家に持ち帰り乾燥したら、種のあるところがみんな開き、中からたくさんの種がこぼれ落ちました。
実は我が家の庭にも一本のヨーロッパトウヒがありました。でも大きくなりすぎたので2014年に上の方を切り、2015年秋には、ついに下から切ってしまいました。
大きな木がなくなるのは惜しいなって思いますが、家の屋根よりも大きくなったので、風で倒れたり、枯れて倒れても心配です。
家人が年を取れば取るほど木を切るということが困難になりますので、思い切って切ってしまったのです。
ヨーロッパトウヒは、アカマツの松ぼっくりが小さく見えるほど大きいですね。これなら鳩時計に似合いそう。
◆ ヨーロッパトウヒ(ドイツトウヒ)の球果-4:長野県北アルプス山麓
◆ ハナカンボクの赤い実11月-740:長野県北アルプス山麓松川村
花は白いガクアジサイのようで、葉っぱの紅葉もきれいなハナカンボク。実は真っ赤でこんなに美しい。
実はこのハナカンボクの木、30年ほど前に家を建てた後、近所の建設会社にお願いして庭を作った時に、その会社に勤めていたおじいちゃん達がたくさんの木を持ってきてくださり、庭に植えてくださった中の一本からの子分けだったのです。
元の木は玄関の入り口にあり、毎年白いガクアジサイのように花を咲かせていました。
その木が珍しかったことや、木が下から枝分かれして上に行くに従って扇のように開いてカッコ良かったことなどから、大勢に方に枝を分け、自分でも枝を切っては挿し木で増やしました。
庭の別のところに植えたのが大きくなり、毎年実をつけています。紅葉の後に葉っぱが落ち、残った赤い実が非常に魅力的で、野鳥などが来て、食べています。
玄関入り口の元の木は、原因不明で2、3年前に枯れてしまいましたが、子分けした木があちこちで育っています。
紅葉も美しいので、とっても喜ばれています。
◆ ヤドリギの赤い実・黄色い実11月-50:長野県北アルプス山麓白馬村
ヤドリギは木の高い位置にあるのを見ますが、実までは見たことがなく、色も知りませんでした。これは、白馬村の山の中で撮影したヤドリギです。
カメラで撮影して分ったのですが、オレンジがかった赤い実と、黄色い実がなっていました。実は、熟す時期によって色が変わるのかも知れませんね。
◆ ガガイモの種の綿毛2013-11:長野県北アルプス山麓松川村
◆ ガガイモの種の綿毛2013-11:長野県北アルプス山麓松川村
北アルプス山麓ならどこにでもあるガガイモです。種はとっても魅力的なで、風に吹かれて輝く種に惹かれてしまいました。
渡りをするチョウで有名なあのアサギマダラの幼虫が食べるイケマは、このガガイモの仲間です。
ただガガイモで幼虫が育っているのを観察したことはありませんが、我が家の庭にはこのガガイモも、イケマも両方ありますが、残念ながらまだアサギマダラは来てくれません。
◆ ガガイモの種の綿毛2013-19:長野県北アルプス山麓松川村
◆ ガガイモの種の綿毛2013-13:長野県北アルプス山麓松川村
10センチほどの長さのさやの中にこんな種がぎっしり。間もなく種の旅立ちですね。
◆ ガガイモの種の綿毛2013-12:長野県北アルプス山麓松川村
◆ オハツキイチョウ11月-14:長野県北アルプス山麓大町市
ちょっと珍しいものをいただきました。イチョウの葉っぱに種がついたオハツキイチョウ。
◆ オハツキイチョウとギンナン11月-3:長野県北アルプス山麓大町市
ギンナンとはまた違うんです。イチョウの葉っぱに種のようなものができたんです。大町市にいらした時には探してみてください。あるお寺にありますよ。
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【真空パックのオハツキイチョウ:長野県大町市】2013.11.18