【豪雨前の巻雲と積乱雲:長野県北アルプス山麓松川村】2016.8.2
豪雨前の昨日、昼頃から空の写真を撮っていました。気に入った巻雲ができており、また彩雲などが撮れるかなと、ちょっと期待していたのです。
昼頃仕事がらみの電話が一本あり、携帯電話のスイッチを切った途端、カメラを持って2階にまっしぐら。数分で形が変わってしまうので焦ります。
で、撮った巻雲はこれ。北側の積乱雲の上の青空の中に見えます。鈎状雲と言うのでしょうか?もしかしたら房状雲というのかもしれませんが、正確には名前が分かりません。
電話の数分の間に若干形が変わりましたが、まだ鈎のような形が残っていました。
もう少し拡大すると、こんな感じです。
豪雨前の巻雲と積乱雲:長野県北アルプス山麓松川村 2016.8.1 12:45撮影
この日は晴れでしたが、四方八方に積乱雲があります。見ている間にどんどん成長し、形も変えていきます。
左側、つまり北アルプス側なので、若干西側になりますが、アルプス方向になびいているような雲があります。
豪雨前の巻雲と積乱雲:長野県北アルプス山麓松川村 2016.8.1 12:45撮影
左側だけ見てみましょう。
天使の羽のようで、かっこいいですね。
豪雨前の巻雲と積乱雲:長野県北アルプス山麓松川村 2016.8.1 12:45撮影
わずか1分後ですが、下側の積乱雲は微妙に形を変えていきます。
豪雨前の巻雲と積乱雲:長野県北アルプス山麓松川村 2016.8.1 12:46撮影
太陽の周辺も気になります。雲が出ている時って、彩雲も見ることができます。
そんな訳で、太陽狙いです。今年は何枚の太陽を撮ったことか。太陽ばかり撮っています。
残念ながらこの時には彩雲は撮れませんでしたが、たっぷりの水を含ませた筆に、白い絵の具をちょっと付けて、大胆に筆を左右に動かして描いたような筋雲の線が、うっすらと見えていますね。
まるで天の使いたちが青空のキャンバスにお絵描きを始めたばかりのようですね。
豪雨前の巻雲と積乱雲と太陽:長野県北アルプス山麓松川村 2016.8.1 12:46撮影
その後、太陽付近に雲が接近した午後1時半頃、窓枠で太陽の半分を隠し、やっと彩雲を撮れました。
色はあまり鮮やかではありませんが、うっすらとオレンジや青、ピンクが見えますね。太陽の周りにも光環ができています。
豪雨前の太陽と彩雲:長野県北アルプス山麓松川村 2016.8.1 13:30撮影
太陽を撮ったり、別のことをやっている間に、空がこんなに変化しました。
鈎状になって長い尾をひく雲はまだありますが、白い綿をちぎったような雲がぽっかりといくつも浮かんでいます。
ちょっと気になるのは、左下に浮かぶ積雲の上に、左側になびく雲ができかかっているようです。別の巻雲たちとは動きが違います。
たまたま高さの違う雲が二つ重なったのかもしれませんが、面白いですね。
豪雨前の巻雲と積乱雲:長野県北アルプス山麓松川村 2016.8.1 13:35撮影
ちょっと拡大してみましょう。
雲から雲が沸いているみたいですね。
豪雨前の巻雲と積乱雲:長野県北アルプス山麓松川村 2016.8.1 13:36撮影
3分後です。
手前の積雲が左に動いたのでしょうか。やはり雲から雲が湧いたのではなさそうです。高さの違う二つの雲だったようです。
豪雨前の巻雲と積乱雲:長野県北アルプス山麓松川村 2016.8.1 12:44撮影
豪雨前の巻雲と積乱雲:長野県北アルプス山麓松川村 2016.8.1 13:39撮影
また、太陽が気になります。
うっすらと雲がかかるのを待って、こんな太陽が撮れました。
周囲が虹色に輝いています。日光環です。雨粒が揃っている時にだけこのような太陽を見ることができます。
豪雨前の太陽と光環:長野県北アルプス山麓松川村 2016.8.1 14:08撮影
下でお茶を飲んでいた時、南側の空の積乱雲が、どんどん発達しているのに気づきます。お茶なんかのんびりと飲んでなんかいられなくなりそうです。今度は南東の空です。周囲がすっかり積乱雲に囲まれています。
上空にも雲があります。
風もなく穏やかなのですが、雲の動きだけが東になびいたり、西側になびいたり。何だかおかしいですね。
豪雨前の巻雲と積乱雲:長野県北アルプス山麓松川村 2016.8.1 14:11撮影
そんな時に、窓枠に反射した光が入ってしまいましたが、こんな太陽を撮れました。
光環が綺麗ですね。
豪雨前の太陽と光環:長野県北アルプス山麓松川村 2016.8.1 14:13撮影
昼頃の積乱雲は山の付近にありましたが、この頃は太陽付近に雲が多くなりました。
その後、太陽は雲に隠れてしまい、まだあちこちに青空があったのですが、午後5時近く、風もないのに急に雨が降り出しました。
外にいた夫に、急いで家に入るよう声を掛け、家中の窓を閉め、2匹の犬たちが雨に濡れないようハウスに入るように促したほどです。
夕立でしたら、30分もしないうちに収まるのですが、いつまでたっても雨が止むどころか、土砂降りの豪雨になり、長野地方気象台は、大雨警戒警報を出したことを、松川村は村内一斉に放送しました。
筋雲の綺麗さに見とれ、太陽のハロを撮るのに夢中になっていましたが、これが豪雨の前触れだったのだと知った私でした。
よく雨の前には風が吹いていましたが、風もない穏やかな日です。雲があちこちにあるものの、青空が出ているそんな時に、突然の豪雨がやってきました。
空の雲の複雑な動きから、雨の前兆だと判断することなのかもしれませんが、空を読むのって難しいですね。それでも豪雨を何かで予知できないものか、そう思いながら、今日は曇り空の写真を撮っていた私です。