【盛り上がった「あめ市」:大町市】2011.2.11

大町市商店街は2月11日、信濃大町駅から大黒町にかけて、「信濃おおまち美味巡り」をテーマに「大町あめ市」を開きました。「あめ市のわかれじみ」とはよく言ったもので、やっぱ思った通りに寒いあめ市でした。しかしスタンプラリーの用紙を持った親子連れや、高校生が行き交い、音楽ライブの若者の歌声などで商店街は活気づき「わかれじみ」の寒さを吹き飛ばしていました。

菓子店はそれぞれの家の前でアメや菓子などを売り、銀行の職員は休日返上で商店街に協力し、上田や松本などから来た商店は、テントで様々な飴の他、イカ焼き、たこ焼きなどを販売。おもちゃの射撃もありました。寒いアーケード街は活気づき、いい香りが漂い、久しぶりに賑やかでした。

仁科町の柳沢武さんが経営する柳沢製菓は、分れて住んでいる長男と二男の家族4人が手伝いに駆け付け、手づくりの飴の他に、暖かい茶饅頭などを販売していました。朝9時から売り始め、午後には中に入れるあんこが終り、早々に売り切れ。「昭和の素朴な味」と、残った皮の生地で、直径20センチ余りの、あんこなしの大饅頭を蒸かし、切ってお客さんにプレゼントしていました。あんこなしでも、美味しいのなんのって。ぱくぱくいただいてしまいました。

あんなし大茶饅頭は美味しかった。柳沢さん、ご馳走さま!

お休み処おきらく庵(仁科町)は、店頭でホットコーヒー、肉まん、あんまんの他、今年は新たに骨なしチキンを販売していました。店長の西沢政美さんは「お昼近くがけっこう人通りがあって賑やかで、1時から1時半頃には品薄になるほどでした」と言い、チキンは3時半ごろに完売しました。コーヒーとあんまんで、お腹がいっぱいになりました。

西沢さんが笑顔で売り、最後のチキンが完売!

歌や演奏する若者たちが集い「第45回まちへ行こう!プロジェクト イン あめ市」ライブも開かれました。午後3時から9時半頃まで14の個人とグループが参加し、それぞれの持ち味を生かした歌や演奏を25分間の持ち時間で披露。商店街を歩く人たちが歌声に引き寄せられ、ホールに入って聞き入りました。始まったばかりの頃、ざっと数えたら40人ほどおり、いつの間にかどんどん増え、ついに数えられなくなりました。

「このゆびとまれ」の4人は、マンドリンでエーデルワイスなどを演奏し、聴衆はしんみりと聴き入り、大町市常盤の会社員双龍さん(29)は、ギターを弾きながら「国界線」など、オリジナル全6曲を披露。大きな体で、迫力ある歌いっぷりに拍手喝采でした。

マンドリンの「このゆびとまれ」
ギターを弾き、25分間のワンマンショーで歌う双龍さん

皆さん、お疲れ様でした。