【吹雪の白馬 正やんの「なごり雪」で盛り上がる:長野県白馬村】2010.2.6

長野県白馬村観光局は6日、「伊勢正三『風ひとり旅』コンサート《白馬編》」を同村ウイング21ホールで開いた。伊勢さんの「風ひとり旅」コンサートと、村内のホテルなどで行っていた様々な音楽イベントを一つにまとめた「白馬ミュージックウィーク2010」の、スペシャルイベント。吹雪にも関わらず、約450人のファンや観客で、会場は熱気に溢れた。

「しょうやん」の愛称で親しまれている伊勢さんは、70年代のフォークグループ「かぐや姫」、「風」のメンバーの一人。一緒に活動を行っていた仲間が一昨年病気で倒れて以降、「彼が元気になってくれればと、潮岬から始めた」と言う「風ひとり旅」アコースティックライブ。子どもの頃住んでいた住所をそのままタイトルにしたと言う「海岸通り」や、やさしく語りかけるような「22才の別れ」など全21曲に、聴衆は聴き入った。

「多分僕が白馬に生まれ、こんな雪を毎日見ていたら、『なごり雪』は書けなかったと思う」と「なごり雪」を熱唱。仲間のことを気遣い、時々声を詰まらせながらも「なんか、こう、人前に出るのは恥ずかしい。ちょっと照れちゃうなあ」などと、はにかみながら話すと、会場からは「頑張れ」の声が。最後に聴衆はステージ前に飛び出し、総立ちで声援を送っていた。

東京都板橋区の松井さん夫婦(40代)は、2泊3日で伊勢さんのライブとスキーに来たと話し「(サポートと)2本のギターで、あれだけの音の厚みを出しているのは凄い」「超かっこいいですね」と感激していた。

この後、伊勢さんの「『風ひとり旅』コンサート」は、埼玉県(11日)、栃木県(27日)、石川県(3月20、21日)、東京都(5月16日)と続く。