【何が食べたの?:新田敦子沖縄特派員】2010.4.8

【ネェネェの「これ、な〜んだ?」何が食べたの?】新田敦子(あらた あつこ)沖縄特派員2010.4.8

これ、な〜んだ?

カタバミの葉っぱの食痕(葉っぱを食べたあと)だよ。

【写真データ】沖縄県うるま市 2009年3月27日 新田智撮影
【写真データ】沖縄県うるま市 2009年3月27日 新田智撮影

何が食べたんだろう?

答えは、ヤマトシジミの食痕(しょっこん・食べたあと)だよ。

【写真データ】沖縄県うるま市 2009年3月27日 新田智撮影

ヤマトシジミの幼虫は葉っぱをなめるように食べるから、こうして白い部分を残しているんだ。

幼虫を探す時はカタバミの葉っぱをよく観察して、白っぽく透けた葉っぱがあるかを見つけてみよう。

食痕を見つけたらそ〜っと根際からひっくり返すと、蟻とともに幼虫がいることがあるよ。

幼虫はお尻のあたりから甘い蜜を出して蟻を呼んでいるよ。

こうして幼虫は蟻に守られているんだ。これを共生と言うんだよ。面白いね。

飛んでいるチョウチョを観察するのも楽しいけど、幼虫を観察するのも楽しいよ。

根気づよく頑張ってみよう!

ヤマトシジミは、本州・四国・九州・南西諸島に広く分布しています。

本州では3月下旬〜12月に見られ、年に5〜6回発生します。

食草のカタバミは身近な植物です。お庭でも発生しているかもしれませんよ。

幼虫の形態、成虫の写真は以下を参考にしてね。

http://www2.bbweb-arena.com/kinaga-y/03yamato.html