【彩雲:長野県北アルプス山麓大町市と松川村】2017.1.29

彩雲:長野県北アルプス山麓松川村 2017.1.29

青空に北アルプスの白い山々がよく映える気持ちよく晴れた1月29日、気になっていた冬鳥の撮影で大町市の木崎湖を目指して家を出た時のことです。

松川村にある、ちひろ公園東側の乳川の堤防道路沿いに、車を北に進めていました。昨日も通った道です。野鳥が飛び立った大きな木が矢地橋の右岸にあります。近づくとムクドリが群がっています。

何と言っても堤防道路ですので、車はほとんど通りません。道に車を止めて、右足だけ車から出し、ボディーとドアの間にレンズを固定し、木の枝に止まるムクドリをとりあえず数枚撮ります。かなりお行儀が悪い格好ですが、鳥が警戒しないために、車のボディーやドアは、身を隠すために常に活用しているのでそんな格好になるんです。

そんな撮影の最中に、背後から男性が一人走り抜けて行きました。無様な格好を不思議に思ったでしょうね。気にせずに撮影を続け、今度はその木を北側から見上げて太陽を入れて撮ろうとした時です、木の背後に綺麗な彩雲が見えたのです。ついつい足が止まりました。

木崎湖でカモを撮影する場所は、午前中しか日が当たらない西側なんです。午後になると日陰になり、湖が暗くなるのでどうしても午前中に行きたいのです。そんな訳で木崎湖のカモが気になるのですが、彩雲も気になります。

で、結果的に彩雲を優先してしまいました。なぜって、画像をご覧になれば、お分かり頂けるような気がします。

彩雲:長野県北アルプス山麓松川村 2017.1.29

彩雲:長野県北アルプス山麓松川村 2017.1.29

結構太陽に近い位置に彩雲ができていますね。いつも、太陽の近くに雲があると、ついつい太陽を片手で隠し、彩雲を探してしまいます。

彩雲:長野県北アルプス山麓松川村 2017.1.29

上の画像って、下の画像のどの位置にあるのか、見つけることができますか?同じカメラで撮っています。色は刻々と変化しますが、雲の形はそんなに急に変化していませんね。

彩雲:長野県北アルプス山麓松川村 2017.1.29

彩雲:長野県北アルプス山麓松川村 2017.1.29

彩雲:長野県北アルプス山麓松川村 2017.1.29

左側の雲の縁が青っぽいですね。雲の縁の方が水滴の粒子が細かくって、雲の中に行くに従って大きな水滴なんですって。

光が水滴の周辺を迂回することで、色にも影響するようです。光の屈折や透過ではなく、回析のようです。粒の大きさによって、光が回り込んだ際に進行方向が変わり、それが赤や、黄色、青と言った色となって見えるそうですが、なんだか難しいですね。

理屈はともあれ、私の心の中では、細切れの雲ではなく、できるだけ幅の広い大きな虹色のような彩雲を探しているんです。それが瞬間的に鮮やかになるなら、もう最高です。

彩雲:長野県北アルプス山麓松川村 2017.1.29

彩雲:長野県北アルプス山麓松川村 2017.1.29

彩雲:長野県北アルプス山麓松川村 2017.1.29

彩雲:長野県北アルプス山麓松川村 2017.1.29

っと、ここまで撮って、とりあえず木崎湖に向かうことにしました。

ちょうど昼頃でしたが、木崎湖の空は雲に覆われており、波の強いコントラストが、かえって撮影の邪魔になりました。でもお目当のカモさんに会えて、ちょっと満足。それば後日、別の記事でご紹介します。

帰りに、大町市常盤付近まで来ましたら、やっと空が晴れ、雲間に太陽が顔を覗かせていました。どうやら木崎湖の平方面は単純に曇っていただけのようですね。

常盤でまた彩雲に出会い、急いで車を止めて、また太陽付近にカメラを向けます。

彩雲:長野県北アルプス山麓大町市 2017.1.29

彩雲:長野県北アルプス山麓大町市 2017.1.29

彩雲:長野県北アルプス山麓大町市 2017.1.29

理屈で考えても綺麗には見えないので、太陽の近くに雲がある時には彩雲を探してみましょう。でも、太陽を直接見つめないでくださいね。あとで、世の中が真っ暗になってしまいますから。

撮影場所:長野県松川村川西・大町市