【太陽の日がさ・日暈:長野県北アルプス山麓松川村】2017.3.3
野県北アルプス山麓松川村で、2017年3月1日午前10時56分撮影
巻雲と薄い巻層雲が出ていた3月1日午前11時頃、長野県北アルプス山麓松川村で、自然現象の一つで太陽の日がさ日暈(にちうん)を見ることができました。
「大きいし、高さもあるから、下からカメラに収まるかな〜」と、ちょっと心配でしたが、なんとかこんな具合に収めることができました。
当然濃い色のサングラスを掛けてのことです。巨大な丸に圧倒されますね。
日暈は、氷晶でないとできないと本で読んでいたので、その美しさをちょっぴり期待していました。丸い日がさの左下付近が、一時虹色に色づいて綺麗でしたが、色は間も無く消え、薄ぼんやりした丸い日がさとなりました。虹のような美しさとはちょっと違いますね。でも太陽の光が屈折して起こる現象だそうです。
雲はどんどん流れ、姿を変えていきます。少し移動して、道路標識で太陽を隠しての撮影です。
長野県北アルプス山麓松川村で、2017年3月1日午前11時8分撮影
今までも何回か日暈を見たことがあり、このサイトでもご紹介したことがあったのですが、今回は下からの景色を入れて日暈の上まで撮りたいなと思っていたので、こんな程度ですが撮影ができて嬉しかったです。有難いことに、巻雲と、その周辺にある薄いベールのような巻層雲が、日暈の丸い形をはっきり出してくれました。
雲の動きを見たいので、上半分ほどを横で狙ってみました。
薄いベールのような巻層雲もいいですが、左横の巻雲もなかなかいいでしょう?
長野県北アルプス山麓松川村で、2017年3月1日午前11時8分撮影
「日がさは雨の前兆」なんて言われていますが、本当なんでしょうか?当たるとお思いですか?
北アルプス側の雲の流れを見てください。この時はまだお天気が変わるとは思っていない私です。日暈は消え、巻雲が西から東に流れています。こういう、流れるような雲って、かっこいいですね。南側の空です。
長野県北アルプス山麓松川村で、2017年3月1日午前11時13分撮影
日暈が姿を消したので、別の場所に移動します。
狙いは北アルプスです。
JR大糸線の線路脇から北側を見ています。
白い山は、左から爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、真ん中のちょっと黒いところがあるのが五竜岳。さらに小さく三つ並んでいるのが白馬槍ヶ岳、杓子岳、白馬岳です。
長野県北アルプス山麓松川村で、2017年3月1日午前11時29分撮影
この時間帯は西の空には巻層雲が広がりだしたかなと言った雰囲気だったのですが、ここから線路に沿って左側の水田近くを歩いていましたら、日光の友人から電話が入り、ちょうど良い高さの杭があったので、そこに座り込んで話に夢中になってしまいました。
上の写真ではわからないと思いますが、上空の空にはこんなに素敵な巻雲が広がっているのです。
北アルプスと巻雲:長野県北アルプス山麓松川村 2017年3月1日午前11時30分撮影
そんなに長いこと話し込んだとは思っていないのですが、空はどんどん姿を変えて行きます。
その時、北からの上りの列車が通り過ぎていきました。2両編成なんですよ。小谷村の南小谷から松本まで行きます。
大糸線列車と北アルプス:長野県北アルプス山麓松川村 2017年3月1日午前11時52分撮影
この後、夕方までのうちに空は一面雲に覆われ、青空がすっかり消えてしまいました。白っぽい空ではなく暗くなる頃にはグレイの空になりました。
日がさにまつわる上のことわざを思い起こしてしまいましたが、翌日の2日は曇りでした。北アルプスも麓も、厚い雲のベールに覆われました。
ところがその翌日の3日の上空は晴れているのですが、夜の間に雨が降ったのか、地面が濡れています。そして北アルプスの山はしっかり雲に覆われています。どんよりとした雲です。これを地元では「雪雲」と言います。雪雲の下が所どころ麓から見えるのですが、どうやら山には雪が降ったようで、白く見えます。どおりで、風が冷たい訳です。
日暈にまつわることわざは当たったと言うのかしらね?
先日あたりから、田んぼの畦にはオオイヌノフグリが咲き出し、民家の庭ではクロッカスが咲き出して、春の兆しを見せてます。寒くなったり暖かくなったりして、本格的な春になっていくんでしょうね。そんな春の訪れに、まあるい日暈はどんな意味を持つのか、もう少し詳しく知りたくなりました。