紙すきの村 工房について <建物>
紙すきの村 工房について <建物>
創業時は新興の漉屋であった当工房ですが、多くの漉屋が廃業したり、漉屋の改築をしていったりしたこともあり、当工房は大正期の紙屋の様子が伺える珍しい建物となっています
1.住まいと作業場が一体の建物
農家や家内工業などで見られる、住まいと作業場が一つの建物の中にある、「職住一体の暮らし」をそのままに残した造りになっています。
当工房では入ってすぐの土間を挟んで東が紙すき場、西が住まい(現在は加工などをする作業スペース)になっています。
2.西に低い建物・北に高い建物
天日乾燥をするには広い庭が必要です。
庭で効率よく作業するためには、建物によって日がさえぎられることが無いようにしなくてはなりません。そこで建物の南側に広い庭を作り、庭の西側の建物は、屋根をなるべく低く作り、少しでも長い間日光が庭に当たるようにしています。
また、天日乾燥の板は北を背に、南に向かうようにして立てかけることから、北風が当たると倒れやすくなっています。そこで、北側の建物は背を高くし、暴風壁のような役割をさせています。
3.漉場が建物の南東側にある
電気が普及していなかった時代、なるべく早い時間から紙すきを始めるために、一番日が長く当たる建物の南東に紙漉き場が作られています。