和紙のできるまで
和紙のできるまで
和紙を作るための原料として有名な植物が「楮(コウゾ)」、「三椏(ミツマタ)」、「雁皮(ガンピ)」の3種ですが、植物としての特徴が異なるため、出来上がった紙もそれぞれ異なった特徴が出ます。小川町では古来より楮を使った紙づくりが盛んで、楮を「かず」と呼び、一連の製造工程を「かず〇〇」と呼んできました。
楮
三椏
雁皮
楮・三椏・雁皮以外の原料
■木材パルプ主に洋紙の原料として使用されるが、和紙に配合して、価格を抑えたり、使用感を調節したりする。■麻(大麻)黎明期の和紙主要な原料であり、非常に強固で使い勝手の良い紙の原料とされてきたが、製造の手間や雁皮紙や楮紙の隆盛からその製法は失われたという。現在、日本画などの用途の紙の原料として使用されるが、その製法は古来のものとは別物とされる。■麻(マニラ麻)バショウ科の多年草で、茎に鞘状に巻き付いた葉から繊維をとることができる。繊維長3~10㎜と長く、比較的丈夫な紙を作ることができる。■ワラ滑らかな紙となるが、強度としては非常にもろくなる。主な用途は書画用。■桑養蚕の副産物として出るものを製紙に使用。楮よりも廉価な代用原料として使われたが、歩留まりや紙の強度、素性は劣る。■竹古来から中国での製紙原料として使用され、書画用の紙として現在でも人気がある。■古紙廉価な和紙の原料として一度使用した和紙そのものを再生する場合もあるほか、紙袋やダンボールなどを処理して使用する。■レーヨン植物体の中に含まれる繊維の素。取り出し、化学薬品で一度溶解した後に繊維状に再生したもの。繊維長により、強い紙を作るために使用したり、漉き込み模様として使用したりする。2-1 蒸煮
2-2 剥皮
2-3 楮ひき
紙漉きの際に水中で繊維がバラバラに散るよう、繊維をほぐす作業です。かつては樫などの硬い木の棒で楮を叩いていましたが、現在では機械化がされています。
5-1 打解
5-2 叩解
綿状になった原料とネリ(トロロアオイなど)を水槽に入れ、1枚ずつ紙にしていきます。
6-1 道具
►漉き舟(すきふね) 水と原料とネリを入れる水槽 ►馬 鍬(まぐわ) 漉き舟の中をかき混ぜる道具(小川町ではマンガと呼ぶ) ►漉き桁(すきけた) 紙すきの木枠(小川町では「タガ」と呼ぶ) ►漉き簀(すきす) 細かい竹ひごから作られるすだれ ► 弓 (ゆみ) 漉き桁をぶら下げて支える竹 ►敷 詰(しきづめ) 出来上がった濡れた紙を詰んでいく台(小川町に限っての名称)6-2 ネリ
6-3 紙漉き
搾った紙床から湿紙を1枚づつはがし、木の板やステンレス板に貼り、乾かしていきます。中心から外側に向かって刷毛で刷くことで、シワをつけないように気をつけます。
8-1 ステンレス板乾燥
8-2 天日乾燥
【紙の裏表】
一般的に刷毛で刷いた面の方にざらつきがあるため「裏」、板についた面の方が平滑であるため「表」と呼びます。