埼玉県小川町は西を秩父山地、東を関東平野とする境界線上にあり、中心部分は小川盆地と呼ばれる構造になっています。
和紙作りに必要となる秩父山系からの水と、周囲でとれる楮に恵まれるたこと、大都市江戸への交通網にも優れたことで、一帯は和紙の一大産地を形成していました。
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紙すきの村は大正2年、久保伊勢次郎によって創業されました。教員を退職後に起こした工房であったため、地域で職人を雇い、伊勢次郎自身は製造にはあまりかかわらなかったと言われています。
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創業時は新興の漉屋であった当工房ですが、多くの漉屋が廃業したり、漉屋の改築をしていったりしたこともあり、当工房は大正期の紙屋の様子が伺える珍しい建物となっています
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