ここでは「科学の道具箱」を用いて数学 I の新課程に含まれる「箱ひげ図」の作成方法を紹介します.
箱ひげ図の作成準備
最初に「科学の道具箱」を JST の該当するページにアクセスして,「コンテンツ」>「統計グラフソフトを使おう!!」>「中学生・高校生向けグラフソフト」と移動し,ソフトウェアをダウンロードしておきます.
ダウンロードした圧縮ファイルを解凍します.
解凍したフォルダ中にある「スタート_B.xla」を開きます.
PC の環境によっては,セキュリティに関する通知のダイアログが出るため,「マクロを有効にする」をクリックします.
表示される画面で「量的データのグラフ」>「箱ひげ図」を選びます.ソフトウェアに最初から含まれていますデータを箱ひげ図で見ることができます.
自分のデータを箱ひげ図で表示
箱ひげ図の画面上で「データを開く」タブをクリックします.このとき表示されるダイアログで「グラフのデータ内容を表示」をクリックすると現在表示されているデータの内容を確認することができます.なお,ここで利用しますデータの形式は長方形データとなります.箱ひげ図に利用したいデータもこの形式で整形しておいてください.
「データを開く」タブをクリックした際に表示されるダイアログで「グラフデータの選択」をクリックします.
グラフデータの選択ダイアログが表示されますので,1のデータファイル一覧からデータファイルおよび3のシート名を選びます.表示されていないときは,2の参照をクリックしますとファイルを選択する画面になります.
4のデータの範囲指定を確認して,5の「データ指定の完了」ボタンをクリックします.このとき変数名から選ぶことになります.
これで下の画面に変数に値を読み,変数が質的データか量的データかを判断して表示されますので調整し,使う変数と使わない変数と設定します.矢印ボタンをクリックすると変数の位置を変更することができます.
すべての設定が終了したら6の「選択完了」ボタンをクリックします.
グラフのタイトルや項目,項目の単位等を調整します.また複数のグループでの比較の場合には”グループ分け”のところの設定を変更します.なお平均値の表示したり消したりできます.また発展的な内容ですが,Excel の QUARTILE 関数での計算や外れ値の出力も可能です.
作成した箱ひげ図を Word 等に利用
作成した箱ひげ図の画面で「グラフを保存」タブをクリックします.
"このグラフを保存しますか" と尋ねられますので,「OK」をクリックします.
Excel のシートに保存されますので,画像をコピーして Word 等に貼り付けします.