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全国YMCAリーダー研修会は集合研修にこだわりたい気持ちはあったけれど、やってみてオンラインならではの良さがあり、さらに「実際に会ってみたい」と思えました。与えられた環境で何を学ぶかは自分次第ですね。
(写真左)
2011年3月11日。
横須賀市の介護実習先で、窓の外に見える東京湾からどんどんと水が引いていくのを、利用者と一緒にみていました。
あれから10年、今はその施設で介護福祉士として働いています。
いま施設は、感染対策のためにいつも緊張の中にありますが、自分自身にとっては大きな変化はありません。
コロナ禍にあっても、利用者に寄り添い、いままでどおりに生活してもらうこと、それが私の仕事だからです。
慣れない単語や画面に戸惑いながらも、子どもたちはどんどんプログラミングの魅力に惹きこまれていきました。
「見やすい文字の大きさや色は?」、他者のことを考えて仲間と相談する姿はとても印象的でした。
自信が持てず自己表現が苦手な子どもたちが、発表会では達成感と自信にあふれた表情をみせてくれました。
プログラミングのスキルを身に付けるだけでなく、これまで積み重ねたソーシャルスキルを実践する場にもなっています。
コロナ禍での避難所運営は多くの注意事項があり、命を守るために徹底をしながらも、新たな発見もありました。
避難所内での健康管理、防犯対策が進み、メディアの取材やボランティアの制限がなされ穏やかでありながら、オンラインでの音楽ライブの配信など工夫もできました。
苦しさや辛さだけでなく、人との出会いや喜び、楽しみがあるよう心掛けました。
自宅保育となった2020年3月に、連絡アプリから各家庭に発信したところ、「子どもをつい叱ってしまう」「(アプリでも)つながっている気がしてうれしかった」など声があり、子どもだけでなく大人たちも心の行き場をなくしていることを感じました。
それから幼稚園近隣の公園に保育者が出向いていき、短い時間でしたが預かりを行いました。
一つ一つの声に耳を傾け、幼稚園にできることをみんなで考えていく、それが大切です。
学生YMCA寮の存在がとても大きかったです。
それまで寮生全員が集まって夜通し行っていた寮例会や聖書研究を、各個室からオンラインでつないで行う等の工夫をし、語り合いを止めませんでした。
大学がオンラインとなりバイトもなくなる中、共同生活の場は精神的な支えとなっています。
戦前戦後、学生紛争時においても活動が途切れることなく、困難なときに思想を生み、運動を継続できたのは寮という器の存在があります。
毎年、全国のYMCAに呼びかけ、千羽鶴を広島に献納してきました。
しかし、あたり前の日常が一変し、それも難しくなりました。
そこで、「平和とはどんな状態だろう」ということを改めて考え、オンライン学習会を通して、平和とは、私たち一人一人が他者と手を合わせて生きる中で築くものだということを見出すことができました。
核兵器の廃絶は、恒久的な平和に必要なものだと思います。
そのために声を上げることは、政治にも権力にも縛られないユース平和委員だからこそできることだと考えます。