Section2
Impact of COVID-19
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Impact of COVID-19
2020年4月、イギリス、イタリアなどのヨーロッパ、アメリカで次々とロックダウンが始まり、世界のYMCAは3割が日頃から財政的な基盤が脆弱で存続の危機に、4割がリーダーシップの決断と適切な判断によって乗り越えられるかどうか、残りの3割が今後3ヶ月から6ヶ月程度、危機が続いても財政的な基盤によって活動が維持できるという状況が報告された。ヨーロッパでは、国を超えてオンラインによる祈祷会が始まり、世界に拡がっていく。世界最大の北米YMCAは8割の収入が閉ざされ、多くのスタッフが一時的に解雇される中、コミュニティで孤立する高齢者に食品の配布や、YMCAのホテルをホームレスに提供するなど果敢な働きにいち早く乗り出した。世界YMCA同盟が「世界YMCA連帯基金」を呼びかけ、最も困難なYMCAへ迅速に配分されていった。
世界中のYMCAが存続維持の課題に直面しながらも、コミュニティのために何ができるか、考え、行動を始める様子が次々と世界に発信された。世界共通の「YMCAの原点」が互いに見出され、大きな励ましと勇気がもたらされていった。