ルーヴェン カトリック大学
Faculty of Arts, Faculty of Social Sciences, KU Leuven
Faculty of Arts, Faculty of Social Sciences, KU Leuven
中高生の頃から大学生になったら長期留学したいと考えていたため、学部時代にエストニアの大学に1年間留学しました。エストニアはスタートアップが非常に盛んな国で、学業だけでなく、教育系のスタートアップを立ち上げるという貴重な経験もできましたが、1年という留学期間はあっという間で、学業面でも英語面でもまだまだこれからというときに帰国するタイミングが来てしまったため、また海外で学びたいという気持ちをずっと持っていました。その後、大学院出願にあたり、日本の大学院で学びながら、海外でも学位を取得できるプログラムを探しており、一橋の国際・公共政策大学院(IPP)とKU Leuvenでダブルディグリー取得を目指すことに決めました。
エストニアに留学した際に感じたもう一度海外の大学で学びたいという思いと、学位取得を目指すことで学業面においてより多くのことを学べると考え、ダブルディグリープログラムで修士号を取得したいと考えました。特に、IPPとダブルディグリー協定を結んでいたベルギーのKU Leuvenは、私が学びたかった都市政策や公共政策の分野を深く学びながら修士号を取得できる点に魅力を感じ、ダブルディグリープログラムに応募しました。海外の大学に正規に入学することも検討しましたが、費用面の負担が大きく、日本の大学に在籍しつつ海外の協定校で修士号を取得できるこのプログラムは、費用負担の面でも非常に魅力的でした。
1年で修士号を取得するのは想像以上に大変でしたが、その分得たものは非常に大きいと感じています。学業的にも英語力においても、一年間で大きく成長することができました。今も毎日のように連絡を取る友人が世界中にできたので、彼らと再会するのが今から楽しみです。
KU Leuvenは、ベルギーのフランダース地方(オランダ語圏)に位置する大学で、1425年に設立された歴史のある大学です。教育・研究の質の高さから世界的なランキングでも上位に位置し、国際的な連携や交換プログラムも充実しており、多くの留学生が学んでいます。また、EUの中枢であるブリュッセルから非常に近いという地の利を活かして、実務者と関わるイベントやプログラムも多々あります。アカデミックだけでなく多様な経験の場を大学が提供してくれていたことが印象的でした。
私はKU LeuvenのMA in European Studies Program(MAES)に所属していました。このプログラムでは、12のモジュールからメジャーとマイナーを選び、さらに修士論文を執筆することが学位取得の条件でした。私は、メジャーで「European and Global Economy」、マイナーで「Europe and Asia」を選択し、修士論文では「ルクセンブルクの公共交通機関無料化政策の経済効果と将来の政策展望」について執筆しました。授業は少人数制で、テーマについてディスカッションする形式が主流でした。クラス内でディスカッションに参加するためにも、事前に大量の文献を読み込む必要があり、学期中は毎日、朝から夜まで勉強していました。KU Leuvenは試験がハードなため単位を落とさないよう試験前も必死に勉強していました。
毎日机に向かって勉強していたため、常にストレスを感じていましたが、現地のサッカークラブに所属し、毎週水曜日と日曜日にサッカーをしていたことが良い息抜きになっていました。また、寮の友人とはとても親しくなり、キッチンで朝から夜まで話し込んだり、庭でビーチバレーをしたり、ベルギーのマラソン大会に一緒に出場したりと、勉強以外の時間も毎日充実していました。また、ストレスが溜まったときに、体を動かしたり、人と話すことで自分はストレスを解消できるという、ストレスに対処する方法を身につけられたことも大きな収穫でした。
はい。毎日英語で課題を読み、ディスカッションをすることで、学業面でも英語力の面でも自信が持てるようになりました。最初は不安もありましたが、毎日の積み重ねが大きな成長につながったと感じています。(図参照)
2年間しかない大学院生活で1学期や1年間留学することは憚られるかもしれませんが、留学することでIPPにいる以上に得られる経験が多々あることを実感した1年間でした。IPPは協定校が沢山あるので、少しでも興味がある方は留学に挑戦することをお勧めします。
IPP事務室のみなさま、指導教官の山重先生には留学中に本当にお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。